コメの選択肢を増やしてもらおうと輸入米を販売 カレーやリゾットなどの料理に 名古屋

小泉農水大臣は、閣議後の会見で、自らコメの緊急輸入に踏み込み、価格高騰対策には、タブーを設けずに取り組むと強調しました。名古屋のイオンではアメリカ産の米を販売。買い物客たちの反応は…。
名古屋のイオン熱田店ではアメリカ産の「カルローズ米」100%を5日から、初めて販売しています。
「かろやか」と名付けられ、4キロ2894円で店頭に並びます。
イオンでは5月、政府と備蓄米販売の随意契約を締結し、約2万トンを調達。2日にイオン熱田店でもその一部を販売。2022年産の「古古米」が5キロ2138円ということもあり、開店を前に約1000人が並びました。
6日は備蓄米の時のような行列はないものの、アメリカ産の米に足を止める人の姿がありました。
「いま使っている米がなくなったら、買おうという気持ちになるかもしれない。なんとも言えない」(買い物客)
イオンは去年からコメの供給不足が続く中、コメの選択肢を増やしてもらおうと輸入米の販売に踏み切りました。
コメの輸入にはミニマムアクセス米と呼ばれる政府が無関税で受け入れる年間77万トンの枠と民間業者が関税を支払い独自で輸入する2種類があります。
コメの民間輸入量は今年に入り急増

イオンが販売しているのは、この民間で輸入されたものです。財務省の貿易統計によるとコメの民間輸入量は去年、100トン前後で推移していましたが、今年に入り急増。4月は約6800トンとなっています。
民間業者が輸入するコメは、1キロにつき341円の高い関税を支払う必要がありますが、銘柄米より安く販売できます。
お客さんが気になるのはやはりコメの味。
「食べたことがないので、何ともわからない」(買い物客)
「興味はあるが、どんな味かなって。(買うかどうか)迷うよね」(買い物客)
イオンで販売されている輸入米はすっきりしていて、カレーやリゾットなどの料理に合うと紹介。
イオン熱田店では7日、輸入米の試食を行うとしています。