
「裏金事件」で在宅起訴…大野泰正参院議員が夏の参院選に立候補しないことを“ブログ”で表明 政界引退は明言せず


自民党の派閥をめぐる“裏金事件”で在宅起訴された、岐阜県選出の大野泰正参議院議員は、自身が改選を迎える夏の参院選について2025年6月21日、立候補しないことを表明しました。
■「裏金事件」で在宅起訴された大野議員 関与や辞職は否定
大野議員は、自民党派閥のパーティー券の売り上げから5年間で5000万円あまりのキックバックを受け取り、収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反の罪で2024年1月、秘書とともに在宅起訴されました。 大野泰正参院議員(2024年1月): 「私が収支報告書に関与したことはございません。やましいことはございませんので、しっかりと職責を果たしていきたい」

資金管理などを「事務所スタッフに任せていた」として、自身の関与も議員辞職も否定。自民党を離党し無所属となりました。
■会見等はせずに“ブログ”で表明した大野議員
大野議員は無所属となった後も、地元の行事などに参加していました。

参院選に立候補するかどうか注目されていましたが、6月21日の国会でも、記者の問いかけに応じませんでした。 しかし会見などはせず、21日夜、自身のブログで立候補しないことを表明しました。

<大野参院議員のブログ> 「参議院議員選挙には立候補しないことを表明させていただきます。無所属になってからはどんなに頑張っても、今までの80%位のパフォーマンスになってしまい、議席を預かる者として、何より辛かった」 自民党の副総裁も務めた祖父・大野伴睦氏、そして運輸大臣を務めた父・明氏と、3代にわたり国会議員を務めてきた大野家。ブログでは、政界引退については明言しませんでした。

羽島市民: 「なんとも言えない、悲しいけど。羽島の人はみんな、新幹線を田んぼのど真ん中につくってくれただけでも(祖父・伴睦氏は)神様みたいな人やけど、そのお孫さんやで」 別の羽島市民: 「1回信頼を失ったので、なかなか元に戻すのは難しいと思う。僕は期待はしていないです」 裏金事件で現職が立候補しないこととなった参院選岐阜選挙区には、これまでに、いずれも新人で、自民・立憲・共産・参政など5人が立候補を表明しています。