格安なだけじゃなかった…有名焼肉チェーンが『肉の直売所』コロナ禍で生まれ今や名物となった“進化に次ぐ進化”

　愛知県春日井市に本社を構える焼肉チェーン「あみやき亭」が手がける「お肉の工場直売市」が今、人気を集めています。毎週金・土・日の3日間限定で、黒毛和牛や希少部位をスーパーよりお値打ち価格で販売。家庭向けに工夫されたカットや、自家製焼豚、さらには無料の焼きそばなど、イベント感満載の直売所にリピーターが続出しています。

■プロ仕様の味をご家庭で…週末だけ営業のあみやき亭の工場直売市

　愛知県春日井市の「あみやき亭」が手がける「お肉の工場直売市」で販売されているのは、「黒毛和牛 四種盛り（特選カルビ・上ハラミなど）」(1680円)や、国産牛の希少部位「ミスジステーキ」(100グラム537円)。

さらに「国産 豚切り落とし」(100グラム85円)など、同じ品質のお肉であればスーパーなどで買うより約3～4割安く販売されています。牛だけではなく豚や鶏など、肉の種類も充実しています。

客： 「（他の店では）こんな値段では買えないよ」 別の客： 「安いし、焼肉屋さんの牛肉の味がする」 直売所のすぐ向かいには本社と精肉工場があり、全国の「あみやき亭」81店舗を含むグループ137店舗に出荷される肉を加工。大量生産ながらも品質を保つため、1日10トンにのぼる肉を部位ごとに手作業で丁寧にカットしています。

直売所で販売する肉は、焼き肉店用とは切り方を変えています。家庭での調理のしやすさを考え、例えば「中落ちカルビ」はフライパンでも火が通りやすいよう、店舗用よりも薄めにカット。まさに“家庭で焼肉店の味”が楽しめる工夫が詰まっています。

客： 「子供が小さくて噛む力がなくても、豚バラが薄くて食べさせるのが楽だった」 カットされた肉は工場から運ばれ、3分ほどで直売市のショーケースに並びます。

■家庭での使いやすさを追求…コロナ過で大容量パックの販売を開始

　直売市がスタートしたのは2021年、コロナ禍の真っただ中でした。 あみやき亭の担当者： 「地域に何か貢献を。1パックに1週間分の量を入れようと」 外食需要が落ち込む中、地域の家庭を支えたいという思いから、あみやき亭は大容量パックでの直売を開始しました。

あみやき亭の担当者： 「常に新鮮がテーマ。価格、量、いろいろな観点からお客さんにアンケートとって見直ししてきました」 その後も価格や量、内容を定期的に見直しながら現在の形に進化。今ではリピーターも多く、「ほかのスーパーよりおいしい」と評判です。

■香ばしい香りが食欲そそる…大人気の自家製焼豚も登場

　さらに直売市の一角では、「自家製 焼豚（豚肩ロース使用）」(100グラム303円)も人気を集めています。

客： 「（店に）入る前から香りが。食欲わいて購買意欲もあがります」 また、肉の加工段階で出る牛脂を使った“無料の焼きそば”も提供。毎週20キロ以上の豚バラを使用し、小さな子ども連れのファミリー層からも大好評です。

お肉のお得感に加え、自家製焼豚や無料の焼きそばなど“イベント性”のある楽しみも満載。あみやき亭の直売市は、単なる精肉販売所にとどまらず、「また行きたくなる」そんな地域に愛される週末限定の名物スポットとなっています。 2025年5月22日放送