コメの価格がじわりと値上がり 9週連続で5キロ4000円台が続く 政府のコメ政策は効かず

名古屋市中区大須の「生鮮食品館 サノヤ」の百武勇希さんに、コメと卵の価格について話を聞きました。全国のスーパーマーケットで10月27日からの1週間に販売されたコメの平均価格は、5キログラムあたり4235円。前週に比べて27円値上がりしていて、9週連続で4000円を超える高値が続いています。百武さんは「備蓄米の販売がピーク時に比べて減少したことや、年末に向けて需要が高まっているため、高値のまま推移している」といいます。

●全国のスーパーでのコメ平均販売価格 5キログラム
4235円(前週比+27円 2024年同期比+803円)※農林水産省
●サノヤ 新米 銘柄米5キログラム
店頭価格4100円~4500円程度(仕入れ価格 前週比±0円)
――サノヤの新米の価格も横ばいのようですね。
サノヤ 百武さん:
「サノヤでの店頭価格は4100円から4500円程度と、変わっていません。需要の上がる年末までは、このままの高値で推移していくと思います。徐々に備蓄米が余ってきているようなので、年明けあたりから徐々に下がってくるのではないでしょうか」

●卵 Mサイズ1 パック(10個入り)
店頭価格312円(仕入れ価格 前週比+6円)
――今週は仕入れ価格が6円上がりました。前週も3円値上がりしていましたので、じわじわと値上がりしていますね。
サノヤ 百武さん:
「急な冷え込みによって鶏が卵を上手に産まないため、出荷量が増えない状況です。北海道では鳥インフルエンザの発生により卵が足りず、通常、東北地方の卵を関東方面に出荷していますが、東北から北海道に出荷しているようです。そのため、関東方面も卵が足りない状況になっていて、全国的に卵の価格が上がっています」
――今後の価格はどのように変化していきそうですか。
サノヤ 百武さん:
「今後は年末にかけて需要は高まりますが、全体的な出荷量が増える見込みはないと思います。さらに価格が上がるのではないかと、業者さんも心配しています」
(2025年11月12日放送「5時スタ」より)





