
地元5社が協力し6月に営業再開へ かつてのスタッフも戻り新たなスタート 衣浦グランドホテル 愛知・碧南市

休館中だった愛知県碧南市田尻町の「衣浦グランドホテル」が6月1日、4年ぶりに営業を再開します。
地元の碧南市内の企業5社が協力して出資し、再開する見通しとなりました。
かつてホテルで働いていた主なスタッフも9割近くが戻り、新たなスタートに向けて、現在準備を進めているということです。
1992年に営業を開始したホテルは、20年1月ごろから始まったコロナ禍の影響による収益悪化で、21年5月から無期限の休館となっていました。
しかし、インバウンド(訪日外国人客)の増加、日本経済の回復基調などからホテルの営業再開を望む声が高まっていたため、地元の有志企業が立ち上がり4億5000万円を出資して運営会社「地域創生&パートナーズ」(本社:碧南市半崎町5-58-3)を設立。そのうちの約2億3000万円をホテルの土地・建物の取得に充てました。

出資者はワイズ通商、木村建設、日進工業、中日カンキョウサービス、スポーツマネージメント(本社は刈谷市だが、碧南市に営業所がある)の5社。
運営会社の社長にはワイズ通商の鈴木康仁社長が就任します。会長に木村建設の木村徳雄会長が就き、取締役はホテルの大塔勝朗総支配人が務めます。
ホテルは地上13階、地下1階、客室は165室で、350人以上を収容できる宴会場、大浴場を備えています。13階のスカイレストラン「ソレイユ」からは、隣接する明石公園を展望できます。レストランの食事は、休館前には洋食中心の食事提供でしたが、再開後は和食中心に変わるそうです。
営業再開にあたって発起人となった木村会長は、2年ほど前から「もう一度ホテルが営業している姿を見たい」と奔走してきたといいます。

ホテル運営会社の代表者となった鈴木社長は、「衣浦グランドホテルは碧南のシンボル。ホテルの営業再開で街を盛り上げて、市民が利用した際に家族とゆっくりできる、明るくなれる場所にしていきたい」と意気込みを示します。
再開後は、平均客室単価7500円前後を想定しており、インバウンドで6割、日本人客で4割の売上を見込んでいるということです。
碧南市は26年に開催されるアジア競技大会でのビーチボール競技の開催予定地となっていて、営業再開後の追い風となりそうです。