備蓄米放出でもコメの価格は下がらず 5キロ5000円も 1カ月前と比較して300円から500円上昇

03.28(金)14:57
名古屋市中区大須の「生鮮食品館 サノヤ」の百武勇希さんにコメの価格について聞きました。2月下旬のコメ5キログラムの店頭価格は約3900円から4200円でしたが、3月下旬は4100円から5200円と最大1000円も値上がりしています。

●3月下旬 コメ5キログラム
店頭価格 約4100円~5200円(前月比+200円~1000円)
――2月下旬の店頭価格は、約3900円から4200円(前月比+300円~500円)でした。さらに価格が上昇していますね。
サノヤ 百武勇希さん:
「コメ不足の状況が続いているので、2月に引き続き仕入れ価格が上がって店頭価格も上げざるを得ない状況です」
――例年、この時期の5キロのコメの価格はいくらですか。
「2024年の今頃は、店頭価格が1800円から2400円だったかと思います」
備蓄米は外食産業を優先か

――備蓄米が放出されて、出回ってくるのではないかと考えていますがいかがでしょうか。
「JAなどの集荷業者が落札をしていて、卸売業者に販売されます。しかし、サノヤの仕入れ業者には入ってこないみたいで、品薄は解消されていないようです」
――スーパーマーケットにも出回りにくいのでしょうか。
「断言はできませんが、卸売業者に聞いたところ、外食産業を優先しているとのことなので、なかなかスーパーには出回らないのではないかと思います」
コメ値下がりは新米の季節まで持ち越し?
――この先のコメ価格の見通しを教えてください。
「備蓄米が放出されていても、均等に売られなければコメ不足の解消は難しくなります。次の秋の新米が出てくるまで価格は下がらないかもしれません」
(2025年3月27日放送「5時スタ」より)