スーパードライや一番搾りなどビール各社値上げで“5万円分”買いだめした人も 「値上げの春」が家計直撃

「値上げの春」が家計を直撃しそうです。コメが高く、野菜もまだまだ高いなど、物価高が続く中、4月はさらなる値上げとなりました。民間の調査会社、帝国データバンクが食品メーカー195社に対して実施した調査によると、4月に値上がりする飲食料品は4225品目にのぼります。単月で4000品目以上が値上がりするのは1年半ぶりの水準です。

数が最も多いのは、みそやドレッシングなどの「調味料」で2034品目です。ビール大手各社も一斉に値上げ。アサヒビールは「スーパードライ」をはじめ226品目を5%~8%、キリンビールは「一番搾り生ビール」など216品目を5%~12%、サッポロビールは『黒ラベル』など208品目を1%~17%、サントリーは「ザ・プレミアム・モルツ」など208品目を4%~11%値上げします。

3月31日、名古屋市内の酒店を覗いてみると、ビールを何箱もカートに載せた人がいました。こちらの男性は4ケースお買い上げです。
男性:
「値上がりするのも分かっていたので、まとめて買いに来た」
中には車のトランクいっぱいに買った人も…
男性:
「5万円くらい使った。どんどん物が値上げしているから消費者にとっては本当に厳しい」
この店舗では、駆け込み需要を見越して、値上げ対象の商品を通常の2倍ほど仕入れました。担当者によると、通常、客は1日あたり平均200人ほどですが、30日と31日はそれぞれ300人ほどが買いに来ました。
酒やビック平針店 曽根崎旭店長:
「3月中ごろくらいから少しずつ購入量が増えてきている」
4月1日、店頭にはメーカーの値上げを反映した商品がありました。350ミリリットル缶は1本あたり約10円上がっています。
酒やビック平針店 曽根崎旭店長:
「いつもに比べると落ち着いた客足です」
ただ、特設コーナーには、値上げ対象の銘柄でも割安の商品が。価格の改定前に多めに仕入れた在庫は、なくなるまでの間、特売品として販売します。
酒やビック平針店 曽根崎旭店長:
「(値上げは)客に少し申し訳ない。少しでも安く買ってもらえれば」

調査を行った帝国データバンクは値上げの要因について、原材料費やエネルギー費の増加に加え、特に2025年は人件費や物流費などのコストが上がったことから、価格改定に踏み切るケースが増え始めていると分析しています。
また少なくとも夏にかけて、断続的な値上げラッシュが起きる見込みで、年間の値上げ品目数は最大で2万品目前後になると予想しています。春は来ましたが、まだまだ家計には厳しい状況が続きそうです。
※曽根崎の「崎」は「たつさき」が正式表記