クロワッサンの進化系「バリバリ」!?日本代表の職人ならではのひと手間かけた独創パンとは『チャント!』
パンのプロ達が認めるパン、それはまさに至高の味です。「悔しいけどうまい!」とパン屋さんの店主が認める極上のパンを、数珠つなぎで紹介するのが「人気ベーカリーが認める!絶品パンリレー」。今回は、パン職人の技が凝縮されたパンと、秋らしいパンの2つを紹介します。
クロワッサンよりバリバリ!?日本代表が作る独創パン
名古屋市熱田区にある人気ベーカリー「ジャーマンスープレックス」の渡辺和宏シェフに、最近食べて感動したパンを尋ねました。
(ジャーマンスープレックス・渡辺和宏シェフ)
「江南市『ハンスペーターのバリバリ(というパン)』。食べるとバリバリ音がする。食感が特徴的。クロワッサン生地なんですけど、クロワッサンよりもっとバリバリ」
愛知県江南市にある「ハンスペーター」は、4年前に江南駅前にオープンした、まだ新しいパン屋さんですが、既に多くの常連客で賑わっています。お客さん大絶賛のパンを作るのは、専門学校でパン講師も務める、この道25年の澤田淳一シェフ。
お客さんを虜にする商品を生み出す澤田シェフが作るパンの中には、まるで芸術品のように美しいパンも。実は澤田シェフは、パンの世界大会で日本代表にも選ばれている実力者。次世代の職人達の為にパン業界を盛り上げるべく、パン作りに情熱を燃やしています。
生地を縦横に重ねる!?職人ならではのひと手間
澤田シェフがこだわるのはパンの「食感」。ハード系生地で、噛みしめるごとにさつまいもとクリームチーズが口いっぱいに広がるパンや、チョコレートがたっぷり入ったとってもクリスピーな食感のパンなどがあります。今回推薦された「バリバリ」もその食感が特徴的!細く均一な層が特徴的なパンの食感は、かじると「バリバリ」という音が響きます。
一見クロワッサンにも似た、層が重なったビジュアル。作り方は、途中まではクロワッサン同様、バターと生地を何層にも折り重ねていくのですが…。
(ハンスペーター・澤田淳一シェフ)
「層が重なっているのがクロワッサン。その層を薄くカットをして、層が縦ではなく横に広がるように貼りつける」
折り重ねた生地を細くカットし、それをクロワッサン生地の上に立てて配置して、特徴的な表面に仕上げている、とにかく手間がかかるパンなんです。中に、自家製のピスタチオクリームとホワイトチョコをたっぷりと織り交ぜて焼き上げれば、見た目も美しく独特な「バリバリ食感」が楽しめるパンに!
(ハンスペーター・澤田淳一シェフ)
「ひと手間かかるので、職人さんが作るパン屋ならでは」
層がたっぷり重なったパン生地は、中に入っているクリームやチョコとの相性も抜群です。
祇園辻利のほうじ茶が香る!栗たっぷりのモンブランリング
「ハンスペーター」の澤田シェフに、最近食べて感動したパンを尋ねました。
(ハンスペーター・澤田淳一シェフ)
「『アンティーク』。ショッピングモールにも入っているような大きなパン屋さん。『マジカルチョコリングモンブラン味』。生地自体にほうじ茶を混ぜ込んでいる。食べた後にふんわりと香ばしい。おいしいです!」
「ハートブレッドアンティーク」は愛知県発で、今や全国83店舗を展開する、言わずと知れた超有名ベーカリー。名古屋市中区栄にある「アンドアンティーク栄店」には、デニッシュ生地にチョコチップとクルミがたっぷりの「マジカルチョコリング」や、とろけるチーズをたっぷりと包んだ贅沢なパンなど、看板商品が数多く並びます。
これらのヒット商品を約15年に渡り生み出し続けているのが、オールハーツ・カンパニー商品企画室の城所聡シェフです。今まで生み出してきたパンの数は、なんと1000種以上!
今回推薦された「ほうじ茶生絞りモンブランチョコリング」は、創業160年以上の宇治茶の老舗、祇園辻利のほうじ茶の粉を練り込み、香り高いデニッシュ生地の中にはたっぷりの栗とホワイトチョコレートが詰まっています。
全83店舗分のパン生地を、工場で一括製造している「アンティーク」の生地ですが、そのクオリティは職人顔負けです。
(オールハーツ・カンパニー商品企画室・城所聡シェフ)
「バターを折り込みながら生地をつくる。カット・冷凍されて出てくる」
機械の精度を上げて、職人が手で作る生地に負けないクオリティに。そして各店舗で栗とホワイトチョコを練り込んで成形、食材の風味が強く香る、秋らしいほうじ茶と栗のチョコリングが完成します。
生地のサクサク感や栗のほっこり感など、様々な食感を楽しめるだけでなく、中に入っているクリームが甘すぎないのも人気のポイントです。プロが認める味、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」10月31日放送より