愛知・一宮の死体遺棄事件 容疑者の男は逮捕前に横浜に逃走 浮かんできた19歳女性との接点

愛知県一宮市で、車の中から19歳の女性とみられる遺体が見つかり、元交際相手の男が逮捕された事件。男は逮捕前、横浜に逃走していたことがわかりました。
死体遺棄の疑いで逮捕・送検された愛知県豊田市の無職、藤井貴也容疑者(24)。
去年8月ごろから今年4月16日までの間、年齢と性別がわからない遺体を一宮市内に止めた車に放置し、遺棄した疑いが持たれています。
捜査関係者によると、遺体は行方不明になっている岐阜県内の19歳の女性とみられています。
遺体の発見から5日。これまでの捜査で、事件の経緯が徐々に明らかになってきました。
事件が発覚したのは4月15日。女性の家族が岐阜羽島警察署に行方不明者届を出したことがきっかけでした。
警察が女性の交友関係を調べる過程で藤井容疑者が浮上。
警察は藤井容疑者に、放置した車の確認に立ち会うよう求めましたが、その後、行方がわからなくなり、翌日横浜市内で捜査員が発見しました。
SNSで出会い交際か、女性から警察にトラブル相談も

藤井容疑者と女性の接点についても…。
一宮市の遺体発見現場近くの集合住宅には、以前、藤井容疑者と女性が住んでいたとみられています。
捜査関係者によると、藤井容疑者と女性は2年前にSNSで出会い、交際関係に発展したといいます。
しかし交際中は度々トラブルも。女性は複数回警察に相談し、警察もそのつど対応していたといいます。
調べに対し、藤井容疑者は容疑を認めた上で、「女性との関係に悩んで、去年夏ごろに首を絞めて殺害した」という趣旨の供述をしていますが、去年12月ごろまで家族に女性のSNSから”メッセージ”が届いていたことも判明。藤井容疑者が女性の生存を装っていた可能性があるということです。
2人の間に一体何があったのでしょうか。警察は、殺人の疑いも視野に捜査を進めています。