春闘の交渉前に労使が懇談会 連合「2024年以上の結果を」経営者協会「中小企業の賃上げが課題」

02.06(木)19:01
連合愛知と経営者団体の代表が懇談
2025年の春闘が本格化する前に、連合愛知と経営者団体との懇談会が開かれ、中小企業も含めた持続的な賃上げの実現へ意見交換を行いました。
名古屋市内で開かれた「愛知労使懇談会」には愛知県経営者協会の大島卓会長や連合愛知の可知洋二会長らが出席し、意見を交わしました。
連合愛知 可知洋二会長:
「連合の方針は、今年は(賃上げ)5%以上、中小6%以上。ここ数年続く賃上げを定着し、その勢いを加速、拡大し、昨年以上の結果にこだわって取り組んでいく」
愛知県経営者協会 大島卓会長:
「中小企業(の賃上げ)はなかなか個社の努力では進みにくい。取引価格転嫁の問題、サプライチェーンでどうやってサポートしていくか」
来週には、大手企業の労働組合が会社側に要求書を提出し、2025年の春闘の交渉が本格化します。
経団連 十倉会長「賃上げを念頭にやりましょう」

果たして幅広い企業で賃上げとなるのでしょうか。経団連の十倉雅和会長が名古屋市内で会見を開きました。
ーーー今年の春闘での“賃上げ”への期待は?
経団連 十倉雅和会長:
「2023年は起点の年、24年は加速の年、25年は定着の年ということで、いずれも物価上昇が外圧で入りまして、それに負けじとベースアップを中心に賃上げを呼びかけてきました。
今年はぜひ賃上げを念頭にやりましょう、と。良いものには値が付く、価格転嫁をしていこう、と。そういう社会通念、ソーシャルノルマとなるように運動を展開しています。中部、東海地方の取り組み、結果を大変楽しみにしております」