
水深2~3センチのプールで幼稚園児が“溺れる”事故 水遊び中に目を離した間に… 浅い水場でも思わぬ危険

すでに真夏のような暑さが続いていますが、水遊び中の幼稚園児がごく浅いプールで“溺れる”事故が起きました。プールの深さはわずか2~3センチ。なぜ、事故は起きたのでしょうか。

岐阜県各務原市の「オアシスパーク」で気持ちよさそうに水遊びをする子どもたち。
2日、東海地方は雲に覆われていましたが、蒸し暑い1日になりました。
ここでは噴水のほか、3歳以下の子どもたちのために用意された浅い水場もあります。
深いところでも水深20センチと安全に見えますが、浅い水場でも思わぬ危険が潜んでいるのです。

1日、北海道恵庭市の幼稚園で起きた事故。
水遊びをしていた3歳の女の子が、プールにうつ伏せの状態で倒れているのを職員が発見し、119番通報しました。
園によると、当時、屋外に設置した仮設のビニールプールで今年初めての「水遊び」をしていたといいます。

11人の園児に対して見守っていたのは職員2人。
プールの深さは2~3センチだったということです。
職員が1分間ほど目を離した後、女の子がうつ伏せの状態で発見されたのです。
柏学園ひまわり幼稚園 米谷亮介園長:「呼吸が浅い状態で目が開いておらず焦点があっていない状況だったので、119番の指示に従いながら呼びかけをして救急車の到着を待っていた」
女の子は救急搬送されましたが、命に別条はありませんでした。

わずか2~3センチの深さのプールで起きた今回の事故。
専門家は、この深さでも油断はできないと指摘します。
Safe Kids Japan 山中龍宏小児科医:
「鼻と口を覆うだけの水があれば溺れることがある。プール活動は危険性が高い活動の1つと認識する必要がある」
日本医師会によると、水遊びなどの際は、子どもから目を離さず、プールや風呂の底の部分にすべり止めをつけておくのが得策だということです。
水遊びの機会が増える夏本番。浅い水場でも、子どもから目を離さず、注意することが大切です。
【中京テレビ 「キャッチ!」 7月2日放送より】