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リニア開業「時期は見通せない」 JR東海が株主総会で改めて説明 株主から不満の声も

06.25(水)16:35
工事が遅れているリニア中央新幹線。JR東海は、株主に「開業時期は見通せない」と改めて説明しました。
東京の品川と名古屋間を最短40分で結ぶリニア中央新幹線。愛知県内でも6月に本格的なトンネル掘削工事が始まりましたが、各地で計画に遅れがあります。
25日に開かれたJR東海の株主総会。
当初の目標「2027年」を去年断念した中で、毎年のように株主が注目しているのが、リニアの開業時期です。
今年も株主から、工事がいまだ着手できていない静岡工区について、進捗状況などを問う声が上がりました。
これに対し経営陣は、この1年で大井川の水資源に関する静岡県との対話が完了したことなどを説明し、「1日も早く着手したい」と述べました。
その上で「リニアの開業時期は見通せない」と改めて説明。丹羽俊介社長は「引き続き地域の理解が得られるよう真摯に取り組む」と述べました。
株主からは「スピード感」に疑問の声も

経営陣の説明に対し株主は…。
「質問に対してあまり丁寧に答えていない感じがした。スピード感と言っているが、そのスピード感の速さがどのくらいかなと」
過去5年ほど出席しているという株主の1人は、工事が進む岐阜県瑞浪市で問題となっている水位低下などが開業時期に影響しないか総会で質問しました。
「開業に関しての時期は未定のようだが、地域とのコミュニケーションを継続してやっていくということなので、調査を進めながら着実に進めてほしい」
開業を楽しみにしている親子は…。
「(開業時、子どもたちが)大人になるんじゃないかと思って。子どもたちの将来にも関わってくる。名古屋から通学や通勤ができるようになるかもしれないので、早く開通してほしい」