「広報なごや」に桜花学園高校の生徒が4コマ漫画 新キャラクターも作って昭和区の魅力をPR

名古屋市で配られる広報誌「広報なごや」の4コマ漫画。描いているのは市内の大学生や高校生。その目的とは――?
地図を広げ、何やら相談をしている高校生たち。
「4コマ漫画にするネタをいろいろとっていきたいので、どこに行くかを地図を見て決めたりしています」
高校生たちが作るのは4コマ漫画。
名古屋市昭和区では、街の魅力を発信するため、6月から「広報なごや」に4コマ漫画が登場。
その制作を依頼されたのが、昭和区内の学校に通う大学生や高校生たちです。
「昭和区は学校がたくさんあって学生がたくさん集まる街なので、若者と一緒に区を盛り上げていきたいと考えています 」(昭和区 企画経理課 山内良子さん)
掲載は全5回を予定していて、昭和区の歴史ある建物やおすすめスポットなどを舞台に「ショウちゃん」というキャラクターが登場します。
このショウちゃん、昭和区でかつて栽培されていたという「ごきそ大根」をモチーフにした区のマスコットキャラクターです。
「地元の方に昭和区の魅力を知ってもらうのはもちろん、作品を作っていただいた皆さんが、より昭和区に愛着を持っていただけたらうれしい」(山内さん)
高校生たちが題材を探して取材に

8月以降に掲載する漫画を担当するのは、桜花学園高校の生徒たち。
4人は、土曜日の特別授業で漫画を描く講座を受講していたことがきっかけで選ばれたといいます。
「こんなおおごとになるなんて思っていなかったので、すごいびっくりしました」
「こういう所があるんだなというのを知ってもらえたらうれしいし、自分の絵でかわいいなとか、ポジティブな印象を持ってもらえたらすごくうれしいなと思います」
紹介したい場所を選んだら、下見に出かけます。
最初に訪れたのは明治25年に漬物の製造・販売をはじめたという、昭和区の食品会社「朝日屋」です。
漫画の題材になる情報を集めるため、真剣に話を聞きます。
漬物店を選んだ理由の一つは、新しいキャラクターを作るためです。
キャラのイメージが出来上がって4コマ漫画に

聞き取りを終えると次の場所へ。赤い見た目が特徴的な寺です。
「学校から来る途中で見える位置にあったので印象的だなと思って」
住職に気になることを質問したり、写真を撮ったりして記録していきます。
下見を終えると学校に戻り、新しいキャラクターのデザインを相談。
漬物の桶でキャラクターを作ることにしました。
キャラクターのイメージが出来上がると4コマ漫画に取りかかります。
コツは「オチから考える」

漫画を描くときのコツは、オチから考えることだといいます。
「起承転結の『結』から考えると、その結に至るまでに何が起こったかや、どれがきっかけでそうなったか考えやすい」
漬物と寺、それぞれを題材に2つの4コマ漫画が作られていきます。
完成した作品は、8月以降の偶数月に「広報なごや」の昭和区版で掲載されるほか、昭和区のホームページでも公開される予定です。
「身近なところに興味を持って、いろんなところを自分から調べるのは、すごくいい経験になったと思います」
「地元の方にも改めて昭和区の魅力を知ってもらえる機会になればいいと思います」