「人を採用することが非常に厳しい」人材確保へ航空宇宙産業の企業がインターンシップに高校生を受け入れ

03.26(水)18:57
愛知県内の高校生を対象に、航空宇宙産業の仕事を体験できるインターンシップが開かれました。人材難から業界の魅力を高校生にも知ってもらおうと、参加を始めた企業もあります。弥富市にある見田工作の物流センター。航空機部品の包装設計などをしています。その一角をのぞくと…
職員:
「ここを折りたたんでくれる?」
段ボールの組み立て方について指導を受けているのは高校生です。これは、航空宇宙産業の新たな担い手を育成しようと、愛知県が毎年企画しているインターンシップの一環です。見田工作では2025年から高校生の受け入れを始めました。
今回のテーマは、航空機に使う窓枠の包装設計です。まず、メジャーを使って窓枠の長さを測定し、その数値をコンピューターに入力、緩衝材の図面を設計していきます。最後に、図面をもとに段ボールを組み立てて、窓枠の包装が完成しました。
愛知県を中心とした中部地域は、国内の航空機体部品の約6割を生産するなど、航空宇宙産業が集積しています。しかし今、ある課題が…
見田昌靖社長:
「人を採用することが非常に厳しい状況。彼女、彼らが興味を持ってくれたら、我々が今回、インターシップに関わった意義がある」
対象を広げて行った初めてのインターンシップ。果たして、高校生に魅力は伝わったのでしょうか…
高校生:
「最初は座学があって、どうなのかなという不安もあったが、めちゃくちゃ楽しかった。最初は(航空宇宙産業に)興味はなかったが、今は将来的におもしろそうだと考えている」