6月に“異例”の暑さ 名古屋の小学校で今年初の「屋外活動禁止」 熱中症に厳重警戒

17日の東海地方は6月としては異例の危険な暑さで、3日連続で各地で35℃を超える見込みです。
17日の東海地方は、南から流れ込んだ暖かく湿った空気の影響で、朝から気温が高く、各地で今年一番の暑さとなりました。
午後3時までに、名古屋は35.4℃、豊田で35.7℃、岐阜県の美濃で36.2℃、三重県の桑名で35.3℃まで上がり、いずれも今年初めての「猛暑日」となりました。
「きょうやばい、めっちゃ暑い。梅雨なのに、こんなに暑くなってやばい。むしっとする、むわっとする」(20代)
「暑い、すごく汗をかいている。気分が悪い、不快です。“不快指数”は高め。扇風機を持ってきて、暑さ対策をしている」(30代)
東海地方では19日にかけて、各地で35℃以上の猛暑日が予想され、6月としては異例の危険な暑さが続く見込みです。
学校でも熱中症に厳重警戒

学校でも、熱中症に厳重警戒しています。
名古屋市熱田区にある白鳥小学校では――
「子どもたちが安全に学校生活を送れるように、暑さ指数を測ったり、こまめな水分補給したりして、子どもたちが熱中症にならないように心がけています」(名古屋市立白鳥小学校 坪内登夢主幹教諭)
白鳥小学校では、5月中旬ごろから休み時間前や授業で屋外に出る前に「暑さ指数」を確認しています。
「31を超えたところでは、原則運動禁止という対応をとっています」(坪内主幹教諭)
暑さ指数とは?

暑さ指数とは、気温、湿度、日射や地面からの熱の3つの要素を考慮して算出される、熱中症の危険度を表す指標です。
暑さ指数が28を超えると「厳重警戒」、31を超えると「危険」として、屋外での活動を控えるように呼び掛けています。
白鳥小学校では、暑さ指数が31以上になると、授業だけでなく、掃除の時間も含めて屋外での活動を全面的に禁止にしています。
17日、1時間目の休み時間に先生が確認しに行くと――
「いま(暑さ指数が)28.1です。きょうは蒸し暑いので、これ以上あがったら運動も禁止にしていこうかなと検討する」(坪内主幹教諭)
今年初めて屋外での活動を禁止に

暑さによっては、休み時間などに外で遊べないことについて子どもたちは?
「体育が大好きで、外で遊べなくなるとちょっと悲しい」(6年生)
「ちょっと嫌だけど、暑いからそっちのほうがいいかなと思う。暑いまま無理やり続行すると熱中症になって倒れて運ばれたりするといけないから」(6年生)
この取材のあと、午前11時ごろに暑さ指数が31を超えたため、今年初めて屋外での活動を禁止にしました。
学校の中だけでなく、登下校にも注意を呼び掛けています。
「登下校のときも大変暑いので、こまめに水分補給できるように、登校中でも水分補給をさせるようにしている。熱中症対策グッズの冷却ファンなども、認めながらやっています」(坪内主幹教諭)