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人手不足の中部国際空港 送迎車の「自動運転」で課題解決なるか 鍵は「3次元の地図データ」

03.10(月)18:59
空港の人手不足を解決しようと、新たな技術を用いた自動運転の実証実験が中部国際空港で行われています。駐機する航空機の近くを走るバスです。運転手はハンドルを触っていません。バスが頼っていたのは、運転手ではなく「3次元の地図データ」です。
これは航空機までの送迎ルートの無人化を進めようと、地図データを開発したダイナミックマッププラットフォームが行っている実証実験です。空港内は道路標識や構造物が少ないため、カメラとセンサーのみの自動走行では車両位置を見失うことがあります。しかし、高精度な地図データを組み合わせることで、位置を正確に把握します。
その誤差は、およそ10センチ以内。こうした技術の実用化で期待されるのは、空港の人手不足の解決です。
中部国際空港 空港運用部 森崎利英主任:
「(コロナで)辞めた人が多く戻ってきていない。インバウンドの客が過去最高を記録している。旅客先も増えていく。今のうちから手を打って、人手不足の解消につながるところに手を打っていきたい」