
工事が進まない「リニア中央新幹線」の静岡工区 JR東海が大井川流域の住民を対象にした説明会を開催

03.07(金)19:06
工事が進んでいないリニア中央新幹線の静岡工区をめぐり、JR東海は2025年3月7日から大井川流域の静岡県10市町の住民を対象にした説明会を始めました。リニア中央新幹線の静岡工区をめぐっては、大井川の水資源への影響の懸念などから、着工の見通しが立っていません。JR東海は、大井川流域の自治体の住民に理解を深めてもらうため、7日から10市町で順次、住民説明会を開くことにしています。
7日、静岡県島田市で開かれた住民説明会には、約100人の地元住民が参加。参加者は会場に設けられた水資源を守るための取り組みや、工事による影響が出た際の補償の考え方などが記されたパネルなどをもとに、JR東海の社員から説明を受けていました。
説明会には静岡県島田市の染谷絹代市長も訪れました。染谷市長は「水がなくなったらと心配していた人が、多少なりとも疑問を解決できる場所になったのではないか。これからもいろんな場所でやって欲しい」と語りました。
説明会を開いたJR東海中央新幹線静岡工事事務所の永長隆昭所長は「地元住民の心配の声を聞きながら、工事の取り組みについて、理解を深めてもらえるように努めなければならないと痛感した」と話しました。