ドミノ・ピザに丸亀製麺も… 2025年も続く値上げラッシュ 4月までに飲食料品6121品目が値上げ
2025年も止まらない物価高。1月13日の週は外食チェーン店やガソリンが値上げです。
例年200円程度のキャベツが486円。大根は322円。野菜など食料品が高騰する中、年が明けても値上げラッシュは止まりません。
25年は24年を500品目上回る6121品目で飲食料品が値上げに
1月14日はピザが値上げ。大手ピザチェーンのドミノ・ピザジャパンは、一部のピザを14日から値上げします。クワトロ・ハッピーはデリバリーだと100円から300円、持ち帰りだと50円から150円の値上げです。値上げの要因として、原材料費や物流費、人件費の高騰などを挙げています。
そして15日は、うどん。丸亀製麺は15日からうどんを30円程度、天ぷらの一部を10円から20円値上げします。
帝国データバンクによりますと、2025年4月までに値上げされると決まっている飲食料品は6121品目。2024年の同時期と比べると500品目以上上回っています。
ガソリンも値上げに 街の人「これ以上は勘弁してほしい」
さらにはガソリンも。政府によるガソリンの補助金が16日、レギュラー1リットルあたり5円ほど縮小されるため、小売価格も上がる見通しです。値上げラッシュに街の人は…
街の人:
「ちょっとでも安いものが良いなと思って、ついつい値引きシールに惹かれる自分が切ない。これ以上勘弁してほしい」
街の人は:
「食品もそうだが、ランチの店も(価格が)少しずつ上がっていくのが痛い。この近くにまだお値打ちなランチがあるからわざわざバスでここにきている。年金がそんな上がるわけではないし、ちょっと苦しい状況」
我慢の限界が来た企業が2025年値上げに踏み切る
2025年の値上げについて専門家は…
帝国データバンク 飯島大介さん:
「どの分野というよりは、かなり幅広い品目で一斉に値上げがされるというような状況ですね」
こう話すのは、値上げの調査を行った帝国データバンクの飯島大介さんです。飯島さんは2025年の値上げの要素として、人件費の上昇、物流コストの上昇、円安による輸入食品の原材料費の上昇を挙げます。
ただ、これらの要素は2024年から続いており、今回、値上げに踏み切った企業は「我慢の限界が来た企業」だと分析します。
飯島さん:
「なるべく企業としても販売量を落としたくないという思惑から、実は値上げをかなり我慢していた、というのが2024年のトレンドだったんですね。ただ、そうした状況も1年続くにつれて、企業側としてちょっと我慢が苦しくなってきたということで、2025年にかけて値上げに踏み切らざるを得なかった」
今後値下がりは期待できない
今後の見通しについては…
飯島さん:
「今後、値下がりをしていくというような期待は現時点ではかなり低いですので、最低でも現状の価格維持。非常に悪いシナリオでは、さらに値上げというものが増えていく可能性は極めて高いと思います。現時点で4月末までに約6000品目というのが既に決まっていますが、年間で見た場合、2万品目前後まで、もしかすると増加してしまう。そういったような可能性も現時点では残されているというような状況ですね」