「名刺入れの位置は胸の高さをキープ」新年度に身に付けたいマナー マナー教室に通う人の「学ぶべき理由」

新年度に知っておきたい「マナー」を学べる教室にカメラを設置して、どんな人が学びに来るのか密着しました。

今回、授業を受けに来たのは、社会人歴23年営業職の矢野さんと社会人歴6年サービス業の田尾さん、就活中の学生、藍沙さん。年齢も立場もさまざまです。
先生:
「客という立場に立った目で相手を見たときには、(人は)もう短い時間で相手の第一印象を勝手に決めつけます」
まずは第一印象の重要性など基本的な座学を受講、その後実践します。今回は「挨拶」と「名刺交換」の2つにチャレンジ。
お辞儀が早すぎると“落ち着きがない”印象に

まずはあいさつから。多くの企業などでマナー研修を行っている専門家、野村美枝先生によると「姿勢がきれいな状態のまま腰から折り曲げる。お辞儀が早すぎてはいけない」と話します。
野村先生:
「お辞儀が早すぎると落ち着きがない印象を与えるので、下げるときよりも上げるときをゆっくりと行います」
野村先生:
「行きますよ!せ~の!」

3人:
「よろしくお願いします!」
先生:
「1・2・3・4……笑顔笑顔!」
矢野さん:
「あっ忘れてた!」

社会人歴23年の矢野さん。動作に気を取られて、先ほど習ったばかりの第一印象の重要性を忘れるミス。先生は「もっと笑いましょう! そうです! そうです!」と励まします。
名刺交換は胸の高さで

次はビジネスマナーの定番「名刺交換」です。
野村先生:
「名刺は胸の高さで取り扱いますが、お辞儀をした時に名刺まで一緒に下がることがあります。これは相手にとって失礼な行為となるので、名刺が下がらないようにお辞儀をしましょう」
まずは先ほど笑顔を忘れてしまった矢野さんから。

野村先生:
「どうぞよろしくお願いいたします」
矢野さん:
「よろしくお願いいたします」
野村先生:
「そうそうそう! いま気づきましたね」
社会人歴6年の田尾さんは、挨拶に続いて名刺交換も難なくクリア。藍沙さんはまだ学生。
野村先生:
「(自分の)名刺の上に丁寧に相手の名刺を載せるのが大事」

自分の名刺と相手の名刺を同じ高さで受け取ってしまったようで、やはり経験の乏しさが出てしまいました。
藍沙さん:
「就職活動真っ只中で自分マナー大丈夫かなって。就活、頑張ります!」

矢野さん:
「(マナーについて)わかってやるのと、わからずになんとなくでやるのでは違うだろうなという再認識と、新しく知った部分がありました。受講して良かったです」