
トヨタの実証実験都市「ウーブンシティ」始動! 街全体が“テストコース”に 住むのは約2000人

静岡県裾野市でトヨタ自動車が開発を進めてきた実証実験都市「ウーブンシティ」がついに始動しました。2025年9月には関連企業の社員・家族の数世帯が移住。最終的には人口約2000人になる予定です。
トヨタ以外にもダイキン工業や日清食品、UCC上島珈琲などさまざまな企業が入居し、多様な実証実験を行うといいます。「モビリティのためのテストコース」と位置付けられたウーブンシティの魅力に迫ります。
住人からのアドバイスを開発現場に活かす

トヨタ自動車東日本が手掛けた「cocomo(ココモ)」は、買い物カゴを運んでくれる自立走行ロボット。ウーブンシティの担当者は、「ウーブンシティの住人にこのロボットを見てもらい、アドバイスをいただきながら開発を進めていきたいと考えている」と話します。

カーシェアの自動搬送サービスに使われるモビリティーもあります。「Guide Mobi」と呼ばれる自立走行ロボットは、後続の車両に指令を出し、その通りに動く仕組みになっています。
住民がスマートフォンで呼び出せば、シェアカーを自宅まで届けるサービスを実証。低コストで、あらゆる車両が自動運搬可能な社会の実現を目指します。
真っ白なドア? と思いきや、自動販売機!

ウーブンシティには、製品やサービスの実証実験のために、トヨタグループのほかダイキン工業や日清食品、UCC上島珈琲など全19社が入居しています。
飲料メーカーのダイドードリンコは、まったく新しいコンセプトの自動販売機「HAKU(ハク)」を設置。メニューのQRコードを読み込むと商品が表示され、購入することができます。

トヨタは今後も、人々の生活においてウーブンシティがどのように活用されているのかを検証していく予定です。
ウーブン・バイ・トヨタ
豊田大輔SVP:
「異なる分野、異なる文化が重なることで新しいアイデアが生まれます。私たちはそれを“カケザン”と呼んでいます。この街が、そんな“カケザン”を次々と生み出す場所になることを願っています」
「街全体がテストコース」というこれまでにない壮大な挑戦を進めるウーブンシティ。この未来の実験場から生まれる新たな価値は、私たちの生活をどう変えていくのか、今後も目が離せません。





