
“ナナちゃん人形”の行方は…開発費用『5400億円』名鉄が名古屋駅前の再開発計画を発表 31階と29階建ての2棟


名鉄などが計画している名古屋駅前一帯の再開発計画の全貌が2025年3月24日、発表されました。リニア中央新幹線の開通を見据えたこの再開発で、名駅前はどのような姿に変わるのでしょうか。
■名駅再開発は「千載一隅のチャンス」 5400億円の巨額プロジェクト
名鉄は24日の記者会見で、名古屋駅前一帯の再開発計画を発表しました。 名古屋鉄道の高崎裕樹社長: 「スーパーターミナル化を千載一遇の機会ととらえまして、名古屋駅地区再開発計画を名鉄名古屋駅の再整備とともに進めてまいります」

名鉄百貨店から日本生命笹島ビルまで敷地面積およそ3万2700平方メートルに、31階建てと29階建ての高層ビル2棟が建設される予定です。

オフィスや商業施設、ハイブランドの高級ホテルが入るほか、2棟をつなげる空中回廊も計画され、開発費用は5400億円ほどの巨額プロジェクトです。

人が集い、子供たちの声も響くような、にぎわいの場を作るとしています。 高崎社長: 「物販・飲食に限らず、いろいろ体験できるような、エンタメ性豊かな施設をつくっていけると、これからの時代いいのではないかなと考えております」 リニア中央新幹線の開業を見据えた再開発では、名鉄百貨店、名鉄バスターミナル、近鉄パッセなど6つのビルを解体します。

2027年度から新たなビルを着工し、2033年度には第一段階の工事が完了し、2040年代前半には完成する予定です。
■“名駅のシンボル”ナナちゃん人形はどうなる?
再開発で気になるのは、半世紀以上にわたり名鉄名古屋駅を見守ってきた「ナナちゃん人形」の行方です。

高崎社長: 「ナナちゃん人形は名鉄グループだけではなくて、街にも地域にも愛されている存在ですので、再開発にあたっても大切にしていきたい」 再開発後も「大切にする」とのことですが、具体的な保存方法は「検討中」としています。 長年、待ち望まれた名駅一帯の再開発計画でどんな姿に生まれ変わるのか、期待は膨らむばかりです。 高崎社長: 「名古屋の都心の街づくりに注力し、名古屋駅の担うところは『玄関口として新しい方向性を打ち出す』、そういった開発にしていきたい」