
米店「10キロ1万円超える日も…」コメの高騰でアメリカ産品種“カルローズ”に注目 粘りが少なくカレー等向き


コメの価格高騰が止まらない中で、「アメリカ産」のコメに注目が集まっています。名古屋では、日本産のブレンド米に比べてもおよそ500円安く販売されていて、需要が増えているということです。
■飲食店等から需要増…名古屋の店ではアメリカ産が「売上3割」に
5月7日に発表されたコメ5kgあたりの価格は4233円と、17週連続で最高値を更新しました。2024年の同じ時期と比べて、2倍以上も高くなっています。

価格高騰で注目されているのが、「アメリカ産」のコメです。 名古屋市北区にある「幸村米穀(こうむらべいこく)」では、およそ10年前からアメリカ産の品種「カルローズ」を取り扱っています。

幸村米穀の幸村泰典社長: 「(販売数量で)以前は1割ぐらいですね。それがここにきて3割ぐらいになったという感じです。去年の秋に『値段が上がるかな』とある程度の量を確保して、積極的にお客さんに案内して」 価格は国産のブレンド米と比較してもおよそ500円安く、特に飲食店や介護施設など、コストを抑えたい業者の需要が増えているといいます。 カルローズは国産のコメに比べ、やや大きく細長いのが特徴です。

幸村社長: 「アメリカのコメは粘りが少なくて粒が大きい。カレーとかチャーハン、丼物に合うと思う」 日本の食卓に欠かせないコメですが、幸村社長は「10キロで1万円を超える日も近いかもしれない」と、今後さらに価格が上がる可能性もあるといいます。 幸村社長: 「コメ自体がないというのと、たとえ国産米の値段が下がってきても、国が『備蓄米を買い戻します』といった瞬間に、コメの値段がまた上がってくると予想しています。税込みで1万円~1万1000円、それぐらいが落とし所かなと思います」
■国産米とカルローズの違いは?
カルローズの方が少し粒が大きいのが特徴です。粘り気は少なめで味はあっさりしているため、カレーやチャーハンなどおススメです。国産米は、粘り気があってふっくらしているのが特徴です。

カルローズを外食チェーンでも取り入れる動きがあります。 牛めしなどで知られる松屋は2024年5月から、実験的に国産米とブレンドするなどして使用していましたが、2025年4月からはカルローズ100%の導入店舗を増やしつつあるということです。