スマトラトラ2頭が東山動植物園にやってきた!獣舎には間近で歩く様子を見上げられる空中通路も コモドドラゴンのライバル出現!? 名古屋

名古屋の東山動植物園の人気者、世界最大のトカゲのコモドオオトカゲ=通称コモドドラゴンの「タロウ」が日本に降り立ってからまもなく1年ですが、新たな人気者になることを予感させる猛獣が、きょうから公開されました。
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(大石邦彦アンカーマン)
「上野動物園からやって来たスマトラトラ2頭。オスメスきょうだい2頭が名古屋初見参です!」
きょうから東山動植物園でお披露目されたのは、森の王者と呼ばれる「スマトラトラ」の2頭。1歳のオス「アロナ」と1歳のメス「マクムル」のきょうだい2頭です。
これまでも東山では5歳のオス「アオ」を飼育していましたが、6月16日に「アロナ」と「マクムル」が上野動物園から新たに来園、3頭を飼育・展示することになりました。
きょうは、やってきた2頭の公開初日ということで、一目見ようと駆けつけた多くの人たちの姿が…
(来園者)
「きょうはスマトラトラを。子どもの誕生日もあって『一緒にカメラに(スマトラトラを)収めたいね』といって」
「(見たいのは)すべて、めちゃくちゃかわいいんです」
「スマトラトラ」はインドネシアのスマトラ島の熱帯雨林に生息する絶滅危惧種です。オスは体長約2.4メートル、体重120キロほどまで成長します。そして、最高時速65キロが出る脚力があると言われています。
獣舎には2等が間近に見られる工夫が!
(大石)
「野生なら人を警戒して寄ってこないのでは?」
(スマトラトラの飼育員 鬼頭美妃さん)
「近くに人がいた方がいいみたいで、気付くと人間の一番近い所に来て、しれっと座り込んでいたりする。ツンデレかな」
さて、今回2頭が新たに仲間入りした理由は、上野動物園で一緒に飼育する他のスマトラトラに広い繁殖スペースを確保する必要が出てきたためです。現在7頭を飼育している上野動物園からやってきた、この2頭は東山動植物園が終の棲家になります。
(来園者)
「かわいいです」
「来てよかったなって思う。かっこいいんですけど、かわいい部分もあって。ネコを飼っていて、ネコの大きい版みたいな感じで、かわいい」
(大石)
「金網でできた空中チューブが設置されていて、ここをスマトラトラが歩き回るんだそうです。その様子を下から見上げることができるんです。ただし、オシッコには要注意ということです」
また、獣舎の中にはトラを間近で見られるように、地上から突き出た形の窓があり、迫力ある食事シーンも撮影できました。
来園直後の「アロナ」と「マクムル」を撮影した映像には、飼育員にもらったプラスチック製のブイをプールで転がす愛らしい姿が。一方…カメラに向かって大きく口をあける様子も捉えられていました。口の中には大きく鋭い牙を確認でき「森の王者」と呼ばれる理由が分かります。
コモドドラゴンの人気を追い越せる?
新たな人気者になる予感がしますが、同じインドネシアが故郷のコモドドラゴンの「タロウ」の人気も依然として抜群!
6月、東山のショップで売れたTシャツは約100枚。また先週の土曜日には東山のショップでしかお目にかかれない人形も新たに入荷されました。
(大石)
「コモドドラゴンの人気を追い越せる?」
(スマトラトラの飼育員 鬼頭美妃さん)
「この2頭なら追い越せると信じています」