去年大フィーバー!名古屋・東山動植物園のコモドドラゴン「タロウ」 来日まもなく1年 その人気ぶりは?

東山動植物園の人気者、世界最大のトカゲコモドドラゴンの「タロウ」は日本に降り立ってからまもなく1年です。今の様子を取材しました。
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(大石邦彦アンカーマン)
「顔を出しました!ノッシノッシと…舌を出しながら、歩いていますよ!」
世界最大のトカゲ!“現代の恐竜”とも呼ばれているのがコモドオオトカゲ。通称、コモドドラゴンです!
その名は「タロウ」。国内では唯一、名古屋でしかお目にかかれない絶滅危惧種。
(来園者)
「(Q:ひと月に何回来る?)ほぼ毎日来る」
「パンダよりコモドドラゴンが好き」
「(Q:パンダに勝つ?)パンダに勝ちます!」
東山動植物園にやって来たのは去年の夏。人々の熱気と気温上昇でヒートアップしたあの夏からの成長ぶりは、いかに?
(タロウの飼育員 川島ひかりさん)
「来園してすぐの頃は慣れない環境で、落ち着かない雰囲気もあった。すぐに慣れてくれて、今ではリラックスしたような表情をみせる」
人気動物決める園内の総選挙では…3位にランクイン!
来園以来、その人気は衰え知らず。
展示開始から3か月後の去年11月に行われた園内の人気動物を決める総選挙では、コアラ、レッサーパンダに次ぐ堂々の3位にランクイン!
「タロウ」が日本にやってきたのは一年前の2024年7月。
(大石)
「見えました。この機体です。いま長旅を終えて、日本に到着しました。たて1メートルぐらい、よこ3メートルぐらいの箱の中に、コモドドラゴンがいるのではないでしょうか」
シンガポール生まれの当時13歳のオス。体長は2メートル70センチ、体重は50キロ。
その「現代の恐竜」の圧倒的な存在感に、人々から熱い視線が注がれました。
そして、きょう。獣舍の前にはタロウ目当ての人たちが…
国内で唯一「東山動植物園」だけ…なぜ東山へ?
(大阪府から)
「思ったより大きくて、やさしい顔をしていた」
(岡崎市から)
「先日愛知に引っ越したばかりで、本当は去年見に行きたかったけど、なかなか行く機会がなくて。きょうすぐ行こうと思って朝イチから」
そもそも、なぜタロウは東山にやってくることになったのか?
その経緯はこうです。上野動物園にいたメスのコモドドラゴンが繁殖のため、シンガポール動物園へ。そこで生まれたのがタロウでした。
タロウは、所有権のある上野動物園に移される予定でしたが、飼育スペースが不足していたために、以前からコモドドラゴンの誘致を目指していた東山動植物園が迎えることになったのです。
きょう、タロウの飼育担当者は…
(川島ひかりさん)
「手探りでいろいろな方法でコミュニケーションはとっていたが、タロウって名前を呼ぶと反応して近くに寄ってきてくれたり、タロウも楽しくこちらも楽しく飼育をしている」
互いの距離も、縮まってきたようです。
まもなく来日して1年 14歳を迎えたタロウ
そのタロウは6月…
(川島ひかりさん)「日本では初めて迎える誕生日になります」
無事に14歳の誕生日を迎えました。誕生日プレゼントは鶏肉にレバー、そして馬肉まで…豪華肉づくしセット。
そのプレゼントの肉が入った段ボールには「ハッピーバースデー」の文字。気が付いて一目散にかけよったタロウは、前足で器用に開けると大きく口をあけ、丸呑み!
あっという間に…ごちそうさま。満足げな表情に見えます。
(千葉県から)
Q:東山動植物園で見るのは初めて?
「初めてです。千葉から来ました。会いたかった」
(岡崎市から)
Q:公開当初は混雑していたので、逆に良かった?
「ちょうど良かった」
名古屋にやってきてまもなく1年。老若男女幅広い世代の心をつかんだタロウでした。