鼻水や頭痛…原因は“秋の花粉症”かも 今年は猛暑で飛散に遅れか ダニのアレルギーにも注意

このところ、鼻水や頭痛が気になっていませんか?原因は“秋の花粉症”かも知れません。
朝方の気温が20℃を下回った24日の名古屋市内。街を歩く人にも長袖姿が目立つようになり、秋の気配がようやく感じられるようになってきました。
一方、名古屋市瑞穂区の「ひばりがおかこどもとアレルギーのクリニック」では…。
「秋と春にかけて透明な鼻水が急に出てきたり、周りが誰も風邪ではないのに症状が出てきたりすると、私は素人なので風邪なのかアレルギーなのか、わからないので病院受診しようかなって」(病院を訪れた人)
「子どものアレルギーの血液検査の結果を聞きに来ました。散歩で草むらに行くと大体、鼻水・くしゃみ・鼻血が出てしまい結構ひどかったので」(病院を訪れた人)
ひばりがおかこどもとアレルギーのクリニックの平林靖高院長は、この時期ならではのアレルギー症状に注意が必要だといいます。
「秋は大きく2つありまして、ホコリ・ダニ。特にダニですね。花粉はブタクサやヨモギの雑草系の花粉が増えてくる」(平林院長)
涼しくなると飛び始める花粉。“秋の花粉症”の原因となるのは、キク科のブタクサなどの植物です。
なかでも猛暑だった今年は…。
「気候の影響をすごく受けるので、今年は真夏日がすごく長く続いていたので、花粉が完全に飛散してくるのが少し遅れている」(平林院長)
スギ科の植物と違い、花粉が遠くまで飛ぶことはありませんが、公園や河川敷など草むらに入ると吸いこみやすく、くしゃみや目のかゆみの原因になるといいます。
ダニのアレルギーも猛暑の影響が

花粉対策の目薬をさしたり、家に入る前に振り落としたりするなどの対策が重要だといいますが、厄介なのが…。
「最初からアレルギー性鼻炎で(病院に)かかる方は多くなく、鼻水が長引く・鼻詰まりが長引いているという形で受診する人が多い。診察すると、風邪ではなくアレルギー性鼻炎という診断が出ることが多い。症状だけで鼻炎と風邪を明確にすぐ見分けるのはなかなか難しく、風邪も鼻水・鼻詰まりはあるし、アレルギーでも同じ症状が出る」(平林院長)
そして猛暑が長引いた影響は、ダニによるアレルギー症状にも。
「ふんや死骸がアレルギーの原因になる。ちょうど涼しくなる今ぐらいの時期にダニが死んでいって、そのダニの死骸やふんが増えることで症状が出てくる」(平林院長)
これからの季節を快適に過ごすためにも、対策が大切だといいます。
「やっぱりしっかり掃除ですね。布団やじゅうたん、ぬいぐるみなどにダニは多いので、それに掃除機をしっかりかける。できることなら洗濯をして丸洗いをすることがすごく大事」(平林院長)
“秋の花粉症”の対策は

鼻水やくしゃみ、頭痛など“秋の花粉症”を疑うような症状が出たらどうしたらいいのでしょうか。改めてその特徴をまとめました。
「ひばりがおかこどもとアレルギーのクリニック」の平林院長によりますと…
原因は特に公園などに生えているブタクサやヨモギなどの花粉。また、ダニやホコリによることもあるそうです。
9月の涼しくなってきたタイミングでアレルギーを引き起こす花粉の飛散量が増えたり、ダニの死骸が多くなったりするといいますが、今年は猛暑の影響でピークが遅れている可能性があるということです。
対策としては、症状を抑える目薬をさすことや、帰宅後早めに風呂に入って頭や顔についた花粉を落とすこと。ダニについては、シーツやじゅうたんなどの丸洗いが効果的だということです。