ご当地映画トラブル「名もなき池」監督側が関市に“反論”会見 補助金2000万円「返還の考えはない」

映画トラブルで監督“反論”は?岐阜県関市のご当地映画をめぐるトラブル。補助金2000万円の返還を求められている監督たちが名古屋市内で会見しました。
Q.制作した映画は関市のPRになった
「たぶんマイナスの宣伝にしかなっていないと思います」(「シン・ベートーヴェン」こと新原光晴 氏)
マイクを握るのは「シン・ベートーヴェン」こと新原光晴氏。
映画「名もなき池」のプロデューサー兼監督です。
映画は観光客の呼び込みなどをめざす関市が2023年に、作品を公募。
兵庫県の企画会社「IROHA STANDARD」が制作し、市があわせて2000万円の補助金を出しました。
関市長「よもやこんなトラブルになるなんて」

「モネの池」としても知られる関市内の池などでロケがあり、制作発表の会見も行われましたが、公開は遅れに遅れ。
「よもやこんなトラブルになるなんてことは、想定しておりませんでした。残念な状況であると感じています」(関市 山下清司 市長)
関市は3月27日「今年3月末までに複数の映画館で4週間以上上映する」などの条件を満たしていないとして、補助金の全額返還を求めました。
関市から200km離れた映画館で上映

そんななか――
「岐阜県関市を宣伝するために作られた映画が公開されたのは、関市から200km離れた玉ねぎ畑の広がる淡路島です」(記者)
映画は3月28日に兵庫県の淡路島で、3月29日に愛媛県で公開されましたが――
Q.映画で関市の魅力は伝わる
「この映画では伝わらないかな」(映画を見た人)
「しゃべっている内容とワンテンポずれて、音が聞こえるシーンもあった」(映画を見た人)
会見で制作側は3月中公開「約束ない」

関市から遠く離れた2カ所で公開されたこの映画。
映画を制作した監督らが弁護士とともに4日名古屋市内で会見し、補助金返還を求める関市に“反論”しました。
市が求める公開「期限」に間に合わなかったことについては――
「4週間以上3月31日まで上映するというのは、そもそも関市と当社の契約・約束の中身になっていないことが当方の主張」(代理人弁護士 錦見輔 氏)
それでも公開を急いだのは「3月中」の公開を市に求められたためだとし、「4週間以上の公開」という要件は満たしているとの考えを強調しました。
そして、返還を求められている2000万円の補助金についても、返還の考えはないと明らかにしました。
公開まで時間が限られる中、十分な編集ができなかった

一方、登場人物の口の動きと音声がずれるなど観客からも疑問の声が上がった映画のクオリティについては――
「僕がチェックした中でそこまで拝見できていなかったので、見落としていた部分」(新原氏)
公開まで時間が限られる中、十分な編集ができなかったといいます。それでも――
「本意では全くないが、関市を盛り上げたいということで、この映画を作ることを決めて、実際に上映も2館で、4週間以上、上映されると。最終的に『あっなんだ、よかったな実は』と思ってもらえるようなところに、着地できるようになったらなという思いで、今は感謝の気持ちでいっぱいです」(新原氏)
関市が設定した補助金の返還期限は15日です。
会見を受け市は「弁護士と相談・協議しながら対応していくので、現時点でのコメントは差し控える」としています。