芝桜の名所に暗雲「植えても植えてもシカに…」フェンス乗り越えられ食害が多発 岐阜・郡上市

例年4月から5月にかけ見ごろを迎える芝桜ですが、岐阜県郡上市の名所では、ある動物の影響で芝桜に危機に直面しています。
花見シーズン真っただ中。各地で桜の名所がにぎわう中、4日名古屋ではソメイヨシノの満開が発表されました。平年より2日遅く、去年より3日早い観測です。
そして4月中旬以降、見ごろを迎えるのが足元一面に広がる芝桜です。
しかし、この地方の名所で「ある動物」による被害で、地元の人たちから悲鳴が上がっています。
郡上市の芝桜の名所「國田家の芝桜」。2日、地元の「道の駅」がSNSで発信したこちらの投稿によると、庭に約5万株の芝桜が花を咲かせる絶景が見られなくなってしまうかもしれないというのです。
実際に現地に行き、話を聞くとーー
「見てください。これみんなシカが引き抜いた。食べに来てこれ全部引き抜いた。これがいっぱいあるんですよ」(芝桜を育てている 國田洋子さん)
原因は“シカ”

毎年咲かせるために育てているのは國田洋子さん。母・かなゑさんが育て始めた芝桜を50年以上守ってきました。
例年の今ごろは花を咲かせる前で緑色の絨毯が広がったようになるといいますが、今年は一面枯れてしまい、茶色に。
ここまでひどいシカの被害は初めてだといいます。
「雪に覆われていたから安心していたけど、雪が消え始めてから毎晩くらいシカがやってきて今年になってから植えるとまた引き抜いて、それの繰り返しで。もう本当に涙が出るくらいです。植えても植えてもシカに引き抜かれてね」(國田さん)
地元の猟友会も頭を抱える

実はシカによる被害は芝桜だけに留まらず、地元の猟友会も頭を悩ませているといいます。
「1000頭に近い数が明宝の中で捕らえられていると思うが、それだけ捕られているってことは、明宝の人口よりシカのほうが多い。家の周りにシカが出るようになったのがここ10年くらいかな」(郡上市猟友会明宝支部 熊崎弘一 支部長)
國田さんの庭近くには、防獣フェンスがありますがそれでもシカの被害を避けられなかったのにはわけが。
「雪が今年はめちゃくちゃ降った。たくさん降るとネットの高さが低くなる。それをよいしょって超えてくる」(熊崎支部長)
シカの侵入を防ぐため今後は庭を囲うように柵を設置するなど芝桜を守るための新たな対策を検討しているといいます。
県外や海外の観光客にも愛される國田家の芝桜。今年は見られるのでしょうか。
「いつもとはちょっと違うと思う。遠いところから大勢の人が毎年見に来てくれるから、そういうことを思うとやはりきれいに咲いてほしい」(國田さん)