見て触って“体験する”工場見学に熱視線 モノづくり愛知のメーカーでも・・・ コストかける企業のメリットは?

愛知県豊橋市にある「有楽製菓」が初めて「ブラックサンダー」を間近で見学することができる新工場を造りましたが、東海地方で工場見学に取り組む企業は他にもあります。
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名古屋の老舗靴メーカー「マドラス」では、靴底を縫う作業など、靴が完成するまでの工程を間近で見ることができます。
また、大手食品メーカー「ミツカン」は、自社製品の歴史を学べる体験型博物館「ミツカンミュージアム」を半田市で運営しています。
制限時間内にどれだけお酢を作れるか競うゲームなどで、食文化を見てさわって楽しんでもらおうというコンセプトです。
(来場者)「楽しかった」
さらに、INAXのトイレについて詳しく知ることができる常滑市にある「INAXライブミュージアム」の中に先月、新たにオープンしたのが「トイレの文化館」です。
トイレは日本の技術と「おもてなし」の心で発展してきたと言われています。58年前に発売された国産初の温水洗浄機能付き便器の価格は、当時は軽乗用車1台ほどの高級品でした。
その後、どう普及してきたのでしょうか…。ここではトイレの歴史を詳しく知ることができます。
“モノを見て体験してもらう”効果に期待
しかし、各企業にとって工場見学の受け入れや博物館などの設置には当然、コストがかかってきます。運営するメリットにはどんなことが?
(中京大学 経済学部 内田俊宏 客員教授)
「一番は消費者に安心安全をアピールして信頼性を高めて、企業イメージを高めてブランドを構築する」
「コロナ禍では対面でのサービスが難しくバーチャルなミュージアムも出てきたが、実際に企業や製品を知ってもらうためには、フェイス・トゥ・フェイス(対面)でモノを見て体験してもらう方が効果が大きい」
「近年は単に商品を見てもらうだけでなく、実際にものづくりを体験してもらうなど、体験型のミュージアムでインパクトを残すという流れになっている」