“ふんわり運転”で年間1万5千円も節約可能 ガソリン高騰に悩むドライバーがすぐにできる節約術

さまざまなものの価格が高騰している今、中でも車を使う人の頭を悩ませているのが「ガソリン代の高騰」です。石油情報センターによると愛知県内のレギュラーガソリンの小売価格は、3カ月の間に1リットルあたり約10円上がって、2025年2月25日現在は平均で178円です。そこで「すぐにできるガソリンの節約術」について調べました。
年間1万5000円以上も節約できる

そもそもどうしてガソリンの価格が高騰しているのか、石油情報センターの担当者に話を聞きました。
ロシアのウクライナ侵攻により、原油の価格が上昇したことや円安であることも影響していますが、ここ数カ月の価格上昇の1番の要因は補助金の縮小だといいます。補助金は政府がガソリンの価格を抑えるために、石油卸売業者らに出していますが、2024年11月に補助金の縮小が閣議決定されたんです。
その結果、24年12月19日に1リットルあたり5円ほど、2025年2月16日にも5円ほど補助金が縮小されました。これにより、愛知県内の小売価格は12月16日~23日の1週間で5円ほど、さらに1月14日~20日の1週間で4円ほど値上がりしたんです。

石油情報センターの担当者は「国は今後、ガソリンの小売価格の全国平均が185円を超えないように補助金を調整する方針で、当分は今の水準で推移していくだろう」と話していました。
では、どのようにガソリン代を節約すれば良いのでしょうか。JAF愛知支部の水野彩さんに3つの節約術を聞きました。
時速20キロメートルに達する目安で「ふんわりアクセル」

1つ目は発進の際の「ふんわりアクセル」。車の走行の中で最もガソリンを使うのが発進です。完全に停止している状態から動き出すときは、アクセルを一気に踏み込むのではなく、ブレーキから足を離してから一呼吸をおくイメージでアクセルに足を移動。5秒かけて時速20キロメートルに達する目安で、ふんわりとアクセルを踏みます。
そうすることで燃費が約10%改善。資源エネルギー庁の試算によると、年間1万4875円を節約できるといいます。
タイヤの空気圧を確認

2つ目はタイヤの空気圧を確認すること。JAFの検証によると、それぞれのタイヤ・車種の適性空気圧を基準にして、空気圧が30%減っていると平均4.6%、燃費が悪化しました。さらに60%減の場合は平均12.3%も燃費が悪くなったのです。
年間のガソリン代に換算すると、30%減っている場合は9240円、60%減っている場合は2万6730円も損していることになります。節約のためにも安全のためにも、少なくとも月に1回は空気圧をチェックしましょう。ガソリンスタンドなどを活用すれば無料で簡単に調べられます。
A/Cスイッチをオフにして燃費を12%改善

そして3つ目はA/C=エアーコンディショナー(エアコン)のスイッチです。エアコンは車内を冷却・除湿するのに使うシステム。暖房は主にエンジンの熱を利用しているので、実はエアコンをオフにしても車内は暖まります。
主に冬場はA/Cスイッチをオフにすれば、燃費が12%改善されるんです。移動に車が欠かせないという人も多いと思います。こうしたガソリン代の節約術を参考にしてみてください。