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大分市170棟延焼火災から考える「住宅密集地」の危険性 “強風”と“乾燥”で一気に燃え広がる恐怖 名古屋市内でも11か所が「木造住宅密集地域」に位置づけ

11.19(水)18:01
強風にあおられた炎が、住宅街をつつみました。
11月18日、大分市で発生した大規模火災は、170棟以上に延焼。自衛隊も出動し消火活動が続いていますが、鎮火には至っていません。
火災発生当時、大分市には強風注意報が出ていたそうですが、住宅が密集している場所は風ですぐに燃え広がってしまいます。
東海地方でも過去に住宅密集地での火災がありました。
2022年3月、愛知県幸田町のJR幸田駅近くで起きた火災では、約13時間燃え続け、住宅など22棟が焼けました。強い風にあおられ燃え広がったとみられています。
2023年1月、名古屋市千種区で起きた火災では、約6時間半燃え続け、住宅など9棟が焼けました。このとき名古屋市内の湿度は24%と低く、乾燥した状態だったということです。

南区の笠寺地区や中村区の米野地区など、名古屋市内には昔ながらの住宅が多く残っていて、その中でも特に防災への備えが必要な11か所の地域を、市は「木造住宅密集地域」と位置づけています。
もしも密集地で火事が起きたら、とにかく早く火を消すことが重要です。対策として有効とされるのは、街中に設置されている街頭消火器を活用すること。そして、公民館などに設置されているスタンドパイプ(消火栓に直接つなぐ移動式のホース)の使用方法を普段から訓練しておくことです。
これからの時期、火の取り扱いにはより一層の注意が必要です。
名古屋市内の主な木造住宅密集地域・区域図



















