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北アルプス奥穂高岳で滑落 76歳男性を「背負って」救助 岐阜・長野県警の山岳隊員などが出動 悪天候でヘリは飛べず

08.06(水)20:09
岐阜県高山市の北アルプス奥穂高岳・山頂直下の岩場で滑落してけがをした男性が、岐阜・長野県警の山岳隊員らに背負われて下山し、長野県内の病院に運ばれました。男性は意識があり、命に別状はないということです。
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救助されたのは、兵庫県尼崎市の76歳の男性です。
警察によりますと、男性は、きのう午前8時半ごろ、奥穂高岳から下山中に標高3050メートル辺りの岩場でおよそ5メートル滑落し、頭などを負傷しました。
男性は、岩場下にある穂高岳山荘に待機していた岐阜県警・山岳警備隊の隊員に救助され、山荘近くに開設された岐阜大学夏山診療所で診察を受けました。
その結果、顔や腰などの骨折が疑われたことから、きょう午前、岐阜・長野県警の山岳隊員と民間の救助隊員のあわせて13人が交代で、男性を穂高岳山荘から長野県松本市の上高地まで搬送用具で背負って下ろし、救急車で病院に搬送しました。
男性は1人で入山し、岩場で風にあおられて滑落したということです。
きのうからきょうにかけて奥穂高岳一帯は悪天候でした。岐阜県警ヘリなどは悪天候で、救助のためのフライトができませんでした。
警察の山岳隊員らはきょう午前7時に山荘を出発し、午前11時15分に上高地に到着しました。