小学校の卒業式 はかま姿の男子が増加 「一生に一度の思い出に」朝5時から着付け 名古屋市

卒業式の季節です。小学校では「一生に一度の思い出に」と“はかま姿”で式に臨む男の子が増えています。
名古屋市熱田区の白鳥小学校。66人の児童が19日、門出の日を迎えました。
坪井丈典校長は、「自分を信じて挑戦する気持ちを忘れずに自分のための道を進んでいってほしい」と卒業生を激励しました。
Q.将来の夢は
「サッカー日本代表としてW杯で優勝することです」(卒業生)
こちらの卒業式。よーく見てみると4割の卒業生が「はかま」を身にまとっています。はかまを着ていたのは30人、そのうち8人は男の子でした。
「締められていてきついですが、かっこいいなと思います」(卒業生)
「自分で選びました。緑で大人っぽい色になりました。(はかま姿の)みんなが可愛かったので不安だったが、友達から『可愛くて大人っぽい』と言ってもらえてうれしかったです」(卒業生)
“はかま姿”で臨む男の子が増加

はかま姿の児童は最近、増えてきているといいます。
「ここ5年ぐらいかなと思います。男女問わず男子もはかまを着て髪型もバッチリ決めてというのが最近の主流。自分が着たいものを着て卒業していくのがいいかなと思います」(白鳥小学校 坪内登夢 教務主任)
一生に一度の晴れ舞台。児童たちは早朝からフォトスタジオなどで準備していました。
19日午前5時。朝早くから、フォトスタジオに集まる小学生たち。卒業式のために、6年生の児童がはかまの着付けにやってきました。はかまを着た感想は?
Q.どうして、はかまを着ようと思ったのか
「かっこいいから」(小学6年生)
「僕が選んだ。お父さんも白を着ていたから白がいいんじゃないかと白になった」(小学6年生)
Q.何が良くて選んだか
「赤の柄がかっこいいなと思った」(小学6年生)
19日は46人が着付けに来ました。そのうち男の子は10人。早い子は4時45分から着付けを始めました。
保護者の反応は?

きつく締めつけられたり、着崩れの問題でお手洗いが大変だったり。
名古屋市教育委員会によりますと、公立小学校の卒業式でのはかまの着用については学校ごとに対応を検討するよう各小学校に通知しているとのことです。
保護者の反応は?
「卒業式に、はかまかスーツどっちにすると聞いたら、はかまがいいと言ったので、はかまを選んだ。時代ではないか。本人の好きなように選択をさせて、それを親が後押しできるかどうかだと思うので好きに選ばせた」(保護者)
「結構着る人が多いと聞いた。苦しいと言っていたので大変だと思うが、記念」(保護者)
はかまをレンタルする業者も、男の子用のはかまの需要が急増しているといいます。
「小学生の男の子のはかまのレンタル件数が増加傾向にあり、2020年に比べると2倍以上になっている。1人1人にかけてもらう金額も上がっていると思っている。男の子が増加しているので、衣装の数も増やして対応したい。スーツでも素晴らしいと思うし、はかまでも素晴らしいと思う。家族が一番いい形で卒業式を迎えられればいいと思う」(タートル広報担当江崎幸子さん)