渋滞緩和に期待、愛知~岐阜結ぶ「新濃尾大橋」24日の開通を盛り上げるため“ゾウ”が登場!?

新たな橋の開通で、渋滞問題が改善するかもしれません。30年以上にわたるプロジェクト、愛知県と岐阜県を結ぶ「新濃尾大橋」が24日開通となります。その“渡り始め”には意外なゲストがお祝いに来るようです。
「木曽川をまたがり、岐阜県羽島市から愛知県一宮市をむすぶ新濃尾大橋。あす待ちに待った開通です」(木岡真理奈アナウンサー)
全長約760mの「新濃尾大橋」。
工事が始まったのは2012年からですが、関係自治体による橋完成に向けた活動は、30年以上にも及ぶ、地域にとっては“悲願”のプロジェクトです。
新たな橋の開通で期待されるのは、「交通渋滞の緩和」。
新濃尾大橋から約3km上流にかかる「濃尾大橋」。
「午前8時半すぎの濃尾大橋です。愛知県一宮市から岐阜県羽島市に向かう車線ですが、反対側、愛知県一宮市に向かう車線の方が混雑しているように感じます」(木岡アナ)
開通によって期待される渋滞の緩和

木曽川にかかる橋は決して多くなく、交通が集中したびたび渋滞が発生していました。
「新濃尾大橋」の開通によって期待される渋滞の緩和。
普段、濃尾大橋を使っている市民は――
Q.新濃尾大橋が24日開通するが
「楽しみですね。スムーズに行けるのではないかと」(一宮市民)
「濃尾大橋は10分ほど渋滞してしまう。ひどい時は20分動けないので、それを思えば、半分になるだけでもありがたい」(一宮市民)
渡り初めにカラフルでかわいい “ゾウ”が登場

そんな新濃尾大橋の開通を盛り上げようと、ある“ゲスト”が渡り初めに参加するというのです。
それは、ゾウなんです。
一体どういうことか、実際に渡り初めに参加する“ゾウ”に会わせてもらいました。
大きな足に、長~い鼻、これはまさしく“ゾウ”です。
「ゾウのオブジェになります。ゾウさん自体は2mくらい。実物のアジアゾウと同じくらいの大きさだと思います」(ぞうがきたプロジェクト 佐藤英俊 代表)
製作期間は6カ月。
一宮市内の繊維メーカーが提供した尾州産ウールの端切れを500枚ほど貼り付け、工事用のホースで鼻を再現。カラフルでかわいいゾウのオブジェです。
「この中に人が乗り込んで、周りを囲んでゾウを動かしながら、歩く所作をしながらたまに鼻を振りながら、渡り初めを歩こうと思っています」(佐藤代表)
鼻からは、シャボン玉が出ます。
江戸時代のゾウフィーバーを現代でも再現したい

しかし、なぜゾウのオブジェと渡り初めを歩くことになったのでしょうか――
「実は江戸時代に徳川吉宗に、ゾウを献上するということで、ベトナムからゾウが来た。長崎から江戸まで長い道のりを歩いた。この地域もゾウが歩いた美濃路があって、その古文書がたくさん残っている」(佐藤代表)
いまから約300年前の江戸時代。将軍への貢ぎ物として江戸へ向かうゾウが、この地域でも歩いたという史実が残っています。
「木曽川を渡るときは、苦労したと古文書に記されている。せっかく新濃尾大橋が開通するので、それを再現しようじゃないかと、ゾウプロジェクトが立ち上がりました」(佐藤代表)
江戸時代には沿道に多くの人が集まり、ゾウフィーバーが起きていたといい、その盛り上がりを現代でも再現したいと今回のゾウの制作に至ったといいます。
「これを機にゾウさんで地域を盛り上げていきたいと思っています」(佐藤代表)