ドクターイエローに魅了された写真家 名古屋の歩道橋で狙った「最後の1枚」 富士山と新幹線と“共演”はSNSでも話題に
2025年1月に引退のドクターイエロー。その姿に魅了された写真家が、名古屋で写真展を開催。
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(グラフィックデザイナー 上田賢次さん)
「ドクターイエローという被写体がすごく魅力的で」
名古屋市瑞穂区の「岳見町ぎゃらりぃ」で、30日午後4時まで開催の写真展「グッバイ!ドクターイエロー」。撮影したのは、愛知県津島市のグラフィックデザイナー、上田賢次さん68歳です。
7年前、ヒマワリ畑を走る「ドクターイエロー」の1枚の写真を見て、被写体としての魅力にとりつかれたと言います。すぐに撮影にでかけ、これまでに作品として残した写真は600枚余り!今回の写真展では、26作品を厳選しました。
(上田賢次さん)
「あちこち撮りに行って、雨の日も撮ったり、『大変だね』って言われるんだけれど、全然大変じゃない。楽しんでいる」
“はいつくばって”撮影した「イチョウとドクターイエロー」
愛知県稲沢市での撮影では、イチョウとドクターイエローを1枚におさめることをテーマとしてこだわったと言います。
(上田賢次さん)
「落ち葉も一緒に撮れないかと思って、超ローアングルで“はいつくばって”撮ると、この画角。やっと4年目に、自分の思い通りの写真が撮れた」
名古屋駅でねらった作品は、ビルに映るドクターイエローを主役に!さらに、岐阜羽島で撮影した作品は、思い切って駅員にピントを合わせています。写真展に訪れた人は…
(訪れた人)
「こんなにかっこよかったんだと、びっくりした」
(訪れた人)
「ひまわりとか紅葉とか、いろいろな写真があったので、四季を楽しめてよかった」
SNSで話題に!富士山と新幹線とドクターイエローが1枚に!
去年11月、静岡県富士市で撮影に挑戦。すると…
富士山と営業運転する新幹線と、ドクターイエローを1枚におさめることに成功!SNS上でも話題になったということです。
(上田賢次さん)
「約270キロでお互いに走っているから、ほんの10秒、5秒ずれても撮れない」
ドクターイエローの走行時間は、時刻表に載っていません。そのため上田さんは、SNSを通じて走行日時を必死に調べ、月に6回撮影に出かけています。
そして、28日は「下り」でのラストランになるということで、名古屋駅にかけつけ撮影しました!そして…
最後の1枚の撮影場所は…「名古屋の繁華街」
(上田賢次さん)
「写真展開催中だが、(29日もラストランを)撮りにいく。見納めなので『お疲れさま』という気持ち」
いよいよ29日午後、ドクターイエローのラストランになるということで、上田さんが最後の撮影場所に選んだのは、中村区の歩道橋の上。午後3時すぎ、歩道橋にはほかにも人が…
(上田賢次さん)
「名古屋の繁華街を走行するドクターイエローを撮りたかったので、ここの場所(歩道橋の上)を選んだ」
ゆっくりと現れたドクターイエロー。無心にシャッターを切ります。
(上田賢次さん)
「心の中で『お疲れさま』と言ったので、多分伝わっていると思う」
上田さん最後の1枚。ドクターイエローとの別れでもあります。