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粉飾決算で10社以上の金融機関からを数十億の融資を受けたか 詐欺容疑で携帯電話販売会社の社長ら逮捕
01.30(木)19:01
うその決算報告書を提出するなどし、銀行から1億9000万円の融資をだまし取ったとして、携帯電話販売会社の元社長の男らが逮捕された事件で、元社長らは銀行に提出した決算報告書で、会社の資産を実際よりも20億円以上多く計上していたとみられることが新たに分かりました。
詐欺の疑いで逮捕されたのは、名古屋市中村区に本社を置いていた携帯電話販売会社「アミックテレコム」の元社長、青木隆幸容疑者(68)と、元専務の戸田直樹容疑者(50)、元社員の荒井淳一容疑者(49)の男3人です。
警察によりますと、3人は2022年12月中旬頃から2023年1月にかけて、会社の債務超過が続いていたにも関わらず、業績を黒字決算と装った決算報告書を名古屋市千種区の銀行に提出するなどし、融資金として1億9000万円をだまし取った疑いが持たれています。警察は3人の認否を明らかにしていません。
その後の捜査関係者への取材で、元社長らが銀行に提出した決算報告書で、財政状況を明らかにするための「貸借対照表」には、預金や売掛金などの会社の資産が実際よりも20億円以上多く計上されていたとみられることが新たに分かりました。
アミックテレコムは2023年8月に倒産していて、2024年に突如閉校した愛知中央美容専門学校を運営していた会社の親会社でした。
3人は少なくとも2017年から粉飾決算を行い、倒産した2023年8月までの間に10社以上の金融機関から合わせて数十億円の融資を受けていたとみられていて、警察が余罪について調べています。