猛暑に立ち向かう! アスパラ農家が導入した驚きの「空飛ぶ冷却術」とは? 愛知・豊川市

■7月4日午前11時過ぎ:名古屋・中区
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(松本道弥アナウンサー)「さきほど東海地方の梅雨明けが発表されました。今の天気は雲もありますが、強い日差しが照りつけています」
東海地方の梅雨明けは平年より15日、去年より14日早い発表です。
(街の人)
「あつい…」
「あんまり雨降らなかった」
「一瞬で終わった」
「あっという間。早かった」
東海地方の梅雨明けは、1978年と並ぶ過去3番目の早さに。結局、ことしの梅雨の期間は25日間で、平年の43日間に比べ極端に短い雨の季節になりました。
■7月4日午前7時半ごろ:愛知・豊川市
これは、暑さ対策のために働く農業用ドローンです。直径は2.5メートルもあります!
農業の救世主? 「農業用ドローン」の活用
ここは愛知県豊川市の中村アスパラ園。
(中村アスパラ園 中村毅さん)
「気温が高いと普通は閉まっている穂先が、開き気味になって等級が落ちてしまう。もちろん収入も下がる。バテちゃって今の時期に親木が暑さにやられて、来年春の一番旬の時期に、収量が減ってしまう可能性も」
もちろん人にとっても危険な暑さです。
(中村毅さん)
「むちゃくちゃしんどい。(真夏のハウス内の温度は)40℃超える。採るペースも遅れるし休憩も長くなる」
きょう飛んでいたドローンは、太陽の光を反射して熱や光から作物を守る『遮光剤』をハウスの屋根に吹き付けていたのです。
(中村毅さん)「(通常は)ホースで、ハウスの上に上がって手でまく。人がまくとムラができちゃって、ちゃんと遮光されている所と遮光されていない所がある。ドローンだとムラなくきれいになっていて、ありがたい。アスパラの品質を保つという面と、働く側が少しでも楽をして品質を守れればということでお願いした」
全国の農家と作物を、救いたい
みるみるうちにハウスの屋根が『遮光剤』で白くなっていきます。約2000平方メートルが、2時間半で真っ白に…
今回、作業を行ったのは、千葉県のドローン業者。全国の農家を灼熱の日々から助け出したいと、農業分野でのドローンの活用に力を入れています。
(Carat. 福田翔大 代表)
「(ドローンを使うことで)ハウスから転落して、大きな事故につながることはなくなる。農業は高齢化もしているので効率化。スマート農業ということでどんどん広まってきているので、『農業はドローンがないとできない』というところまでもっていきたい」
農薬散布や水まきだけでなく、暑さから人と作物を守るのもドローンの活躍の場となっています。