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「炭疽(たんそ)病」との戦い イチゴの大敵“暑さ”対策の「品種改良」への取り組み 早ければ2027年度に新たな品種 愛知県

05.16(金)17:35
訪ねたのは愛知県長久手市にある愛知県農業総合試験場です。4年前からイチゴの品種改良に取り組んでいます。
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(愛知県農業総合試験場 野菜研究室 内田祐太主任研究員)
「炭疽(たんそ)病という暑い時期に多発する病気に強い品種を作っている」
11月から5月が収穫時期となるイチゴ。苗を育てる夏の時期、28℃以上の高温多湿となると炭疽病になりやすいと言われています。
(内田主任研究員)
「苗をしおらせてしまったり、葉っぱに斑点ができたり、苗の数が足りなくなるようなことを引き起こしている」
イチゴ農家にとって永遠の課題が炭疽病との戦い。去年は名古屋でも観測史上最長となる25日連続の猛暑日となりましたが、特にここ数年の猛暑はイチゴにとって劣悪な環境だと言います。
(内田主任研究員)
「(暑い時期が)長くなっている分、農薬を散布しなければいけない期間も長くなるので、労力的にも体力的にも厳しくなっていると思う」
農業総合試験場が4年前から取り組む品種改良に成功すれば、農家の負担が減りおいしいイチゴを安定して供給できます。
(内田主任研究員)
「(ことし9月ごろに)農家に苗を配って試作してもらう段階にきている」
イチゴにとっても大敵となる暑さ。栽培農家の未来がかかっています。試作がうまいくと早ければ2027年度に、晴れて新たな品種を生み出せるということです。