
練習時間が30分の日も…愛知屈指の進学校・滝中学が軟式野球で全国へ 大舞台への切符つかんだ“効率的な練習”


中学生の軟式野球の全国大会が2025年3月22日、岡山県で開かれました。愛知県から出場したのは、江南市にある難関私学「滝中学校」です。全国大会の切符を掴んだのは、効率の良い練習の成果でした。
■父親と同じ「医者」を目指す選手も…名門・滝中学が全国大会へ
岡山県総社市で3月22日、中学生の軟式野球全国大会が開かれました。出場した滝中学校は、県内屈指の中高一貫の名門です。 野球部員の1人、2年生の土方悠聡(ひじかた・はるさと)君の将来の夢は、父親と同じ「医者」です。野球の練習に励みながら、自宅では山積みのプリントの中、タブレットで勉強しています。

滝中学校では、中学校の段階から大学入試の過去問題を解いています。 土方君: 「(部活と勉強の両立は)大変ですね。効率よく行動することによって、両立しています」
■短い日は“練習30分” それでも全国大会に行けた理由は
滝中学校では、部員の多くが中学から野球を始めた初心者です。効率よく勉強と部活を両立していて、練習では走りながらキャッチボールをしていました。

藤本監督: 「うちの中学校は練習時間が短いので、キャッチボールの中でアップをやらせている」 藤本翔大(ふじもと・しょうた)監督は、中京大中京の元ピッチャーです。監督が速球を投げ込み、短い日はわずか30分という練習も濃密です。

藤本監督: 「練習だと35分や1時間しかできない中で、自分で考えて課題を克服して練習に来てくれるのが一番大きなところなのかなと思います」 短い練習時間を補うのは、昼休みの自主練習です。英検の対策授業に出席する予定が、途中で抜けて練習に来る選手もいました。

そして、テスト期間の日の練習は、1時間の特訓でした。

藤本監督: 「テスト期間中に1時間やる練習の意味ね、しっかりと自分たちで汲んでください。文武両道、頑張ってやっていきましょう」
■「パワーとか女子で追いつかないから…」2人の女子選手も“文武両道”
野球部の部員は24人いますが、そのうち2人が女子選手です。 2年生の多田路代(ただ・みちよ)さんと門田帆夏(かとだ・ほのか)さんは、テスト期間にも関わらず、バッティングセンターでこっそりと自主練習をしていました。

多田さん: 「球速が速くなってくると、パワーとか女子で追いつかなくなるので」
■序盤はリードする展開に…初戦で広島のチームと対戦
全国大会では、滝中学校は初戦で、広島の三和クラブJr.と対戦しました。

土方君は緊張して、あまり寝られなかったようです。 土方君: 「あまり寝られてないです。フォアボールとかでもいいので、塁に出られるように頑張りたいです」 1回裏、ランナー満塁のチャンスで5番・土方君の出番となりました。サードゴロとなりましたが、その間にランナーがホームインし、1点をもぎ取ります。その後も、走者一掃のスリーベースが出て、2点をリードする展開となりました。

9番の多田さんは2回裏、フォアボールで出塁すると、3塁まで進みます。その後、犠牲フライでホームインしたと思いきや、スタートが早かったという判定でアウトとなりました。

滝中学校は、バッテリーエラーも重なって逆転を許し、「7−5」で涙をのみました。 土方君: 「悔しかったですけど、次(夏)は頑張りたいです」 多田さん: 「1個1個集中して、基本的なことからしっかりやっていきたいです」

悔しさを知った春。次は夏の大会を目指します。