超売り手市場の中で導入が進む「AI面接」 時間や場所を選ばないのがメリット 人工知能からの質問をアナウンサーが体験

きょうから4月、新社会人としてスタートを切った方もいらっしゃると思います。
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一方で、1年後に就職する学生たちの採用は、すでに始まっています。
政府のルールでは3月1日が就職活動の解禁日ですが、リクルートによると、ことし3月1日時点での内定率はすでに48.4%と、早くも半分ほどの学生が内定を勝ち取っています。
(就活に詳しい大学ジャーナリスト 石渡嶺司さん)
「『就職氷河期』という言葉が10年前は目立っていたが、今は企業が苦労するという点では『採用氷河期』。バブル期に、ほぼ近い水準にある」
超売り手市場の今、飲料メーカーなど大手企業で導入が進んでいるというのがAI面接官による「AI面接」です。
エントリーシートの読み込みから一次面接までをAIが担当。先入観がないため面接担当者では見極めきれない学生の「潜在能力」を正確に把握できるとか…。
松本道弥アナウンサーがAI面接を体験
そこで松本道弥アナウンサーがAI面接を体験、「対応力と対話力が強み」だとアピールしました。
(AI面接官)「それでは面接を始めましょう。自己紹介をしていただけますか?」(松本アナ)「私の名前は松本道弥です。CBCテレビに入社して4年目になりました」
(AI面接官)「様々な状況で力を発揮されているようですが、この対応力と対話力を、どのように伸ばしてきたのでしょうか?」
(松本アナ)「とにかく人としゃべることを意識しています。会社内でも、あいさつを心がけたり」
(AI面接官)「日常の中でも自然と会話を大切にして、コミュニケーションをとることが対応力と対話力を伸ばす秘訣になっているのですね。素晴らしい取り組みです」
松本アナにAI面接を終えた感想を聞いてみると…。
(松本アナ)「思ったより面接官がほめてくれたので、あまり緊張せず面接に臨むことができました」
AI面接官なら希望者全員と面接可能に
時間や場所を選ばない大手企業向け対話型AI面接のシステム。開発した会社は導入のメリットについて。
(VARIETAS 広報 小澤礼奈さん)
「数万人のエントリーが来る企業もあったりする。本当は(候補者の)皆さんと会って面接したいと考えているものの、企業側のリソース(人員や時間など)の問題で、会う人をある程度絞らないといけなかった。AI面接官を使うと候補者の皆さんに面接の機会を提供できる」
きめ細かな対応が期待できるようですが、東海地方に本社のある企業では、まだ導入はないということです。