お迎えついでに晩ご飯受け取り 仕掛け人動かした苦悩とは… 愛知県

愛知県愛西市の保育園、夕方になると保護者らが子供の迎えにきて、家路を急ぐ光景が見られます。
そんな中、職員室を訪ね、園長先生から容器を受け取る親子。

家までついていくと出てきたのは、オムレツやサバのかば焼きなどのおかず。
実は保育園へ子どものお迎えに行く際、手作りのおかずを受け取れるサービスなんです。
共働きで、小学校1年生と年少の娘がいる矢藤さん一家。
普段、買い物や調理に2時間ほどかかりますが、お皿におかずを盛り付けごはんや汁物を用意するだけなので、家事の時間が省けるといいます。
矢藤日香梨さん
「心の余裕もできましたし、時間の余裕もできたしっていうのがいいところです」
週に1回、子どものお迎えのついでに、おかずが受け取れる便利なサービス。
1回分の料金は、おかず7品で4250円です。

始めたのは、食事配達サービスを手がけるこの会社。
社長は、栄養士の岩道志織さん。2人の子を持つ母親でもあります。
岩道志織 代表取締役
「子育てをしながらの共働きっていうのを経験した時にあのこんなに大変なのかっていうのを実感をして」
炊事、洗濯、子どもの風呂に寝かしつけなど家事と仕事の両立に苦労したのでこのサービスを始めました。

スタッフのほとんどは、子育て経験がある主婦。
手間をかけ、工夫をこらし、栄養バランスがいいおかず作りにこだわっています。
レパートリーは、およそ500種類。
岩道社長
「お子さんは、なかなか野菜が苦手だっていう子が多いんですけどオムレツに入れちゃうことによって、(野菜の)かさが減るのですごくたくさんの量の野菜を摂ることができる」
「味付けにちょっとマヨネーズ入れて、食べやすくしたりとかという工夫をしています」
おかずは、保育園に配達されて、冷蔵庫で保管され子どもを迎えに来た保護者らに手渡されます。
現在、10人ほどの保護者らが利用しています。
保護者
「保育園に届けてくれるっていうのが一番すごくありがたい。スーパーに寄って買い出しをしてっていう時間がだいぶ省ける」
現在、おかずを受け取れる保育園は、ここだけ。
このサービスを軌道に乗せるには、協力してくれる園を見つけるのが課題です。

岩道社長
「こういった事業は保育園の協力がないとできないことなので地域に密着した私たちならではの寄り添い方ができたらいいなと思っています」
【中京テレビ 「キャッチ!」 8月4日放送より】