新商業スポット「岐阜城楽市」盛況 岐阜市と名鉄が“官民連携”で11店舗 「こういうところなかった」「活気があっていい」 金華山一帯に賑わいを創出できるか

このゴールデンウィークにひときわ注目を集めている新スポットです。
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眼上には岐阜城。岐阜市のシンボル金華山の麓に、4月26日にオープンしたのは、商業施設「岐阜城楽市」です。
岐阜公園の一角にあり、かつて岐阜城の主だった織田信長の「楽市楽座」にちなんだ商業施設で、岐阜市と名鉄が官民連携で整備しました。
施設には地産地消がテーマの飲食店や土産物店など11の店舗が並びます。
(吉田翔記者)
「今何を食べていた?」
「リンゴ飴。おいしい!」
初日は多くの観光客や、地元の人が訪れていました。
(愛知・一宮市から)
「岐阜にこういうところがなかったので楽しみにしてきた」
「久しぶりに(岐阜に)来たので、活気があっていい」
(岐阜・各務原市から)
「お昼も食べて、1日遊べるので素敵」
(岐阜市から)
「いろいろお店ができてもっと来たくなった」
(岐阜市から)
「(これまでは)友だちが来たときなど、どこを案内したらいいか迷っていたが、案内できる場所が増えて嬉しい」
バスの停留所を「楽市」の目の前に移動
岐阜城楽市は名鉄岐阜駅からは北東に約3.5キロ。アクセスをよくするため、元々180メートル離れた場所にあったバスの停留所は「楽市」の目の前に移しました。
(バス利用客)
「(アクセスは)非常にいい。かなりスムーズに来られた」
駐車場もありますが、名鉄と市は岐阜バスや市の自動運転バスなど、公共交通機関の利用を呼びかけています。
金華山一帯が盛り上がることを期待
(名古屋鉄道地域活性化推進本部 湯浅健一さん)
「非常に豊かなポテンシャルを最大限活用し、新たな魅力向上を図りたいという目的がある。周辺エリアの集客や回遊の拠点となり、エリア全体の価値向上を図りたい」
この新たな商業施設のオープンに周辺の施設も期待を寄せています。金華山の頂上付近にあり、窓からは雄大な景色がのぞめる展望レストラン ル・ポンドゥ・シェルは…。
(岐阜観光策道 大澤康範課長)
「新たに金華山や長良川エリアに、新しい食事ができる場所や観光施設ができるということで我々も期待している。さらに客が増えて金華山一帯が盛り上がることを期待する」
岐阜の観光客「8割以上が日帰り」というデータも
岐阜県は近年、インバウンド需要などを追い風に、観光客数がコロナ禍前の水準に戻りつつあります。
しかし、その8割以上が日帰り客だというデータがあります。日帰りの場合、観光客が使うお金の平均は、約3800円と宿泊客の7分の1にとどまり、地元への経済効果が少ないのが現状です。
近くの老舗旅館はこうした状況の打開に期待を寄せています。
(十八楼 伊藤豊邦専務取締役)
「長良川温泉エリアとしては、今年一番のホットなニュースなので、いい影響を与えてほしい。岐阜城登れるんだと、夜景が見られるんだと、降りてきたらまだお店やってるんだというような状況が生み出されれば、夜の賑わいの創出につながると思う。それが宿泊客の増加にもつながるのかなと思っている」
十八楼の目の前の長良川では、1300年以上の歴史を持つ鵜飼いも5月には開幕。岐阜城楽市の誕生で、今後ますます岐阜市の観光の盛り上がりが期待されています。