ビジネスジェット機「空飛ぶ重役室」MU-300など希少な航空機も 名古屋空港開港80周年で展示会

前身の小牧飛行場の設置から80周年を記念して、愛知県豊山町の県営名古屋空港で特別な展示会「名古屋空港開港80周年記念パネル展~名古屋空港の歴史を振り返る~」が開かれています。会場には「空飛ぶ重役室」と呼ばれたビジネスジェット機「MU-300」をはじめ、数々の希少な資料が展示されています。

あいち航空ミュージアムの学芸員、石黒智教さんに話を聞きました。
――どういったパネル展ですか。
あいち航空ミュージアム 学芸員 石黒智教さん:
「県営名古屋空港開港20周年を記念し、その一環として名古屋空港の歴史を振り返るパネル展です。主要な出来事を示した年表とともに、5つのテーマを記したパネルを展示。そこに懐かしいものを展示しています」
――80年の歴史がしっかりと理解できそうですね。
「ぜひ勉強をしに足を運んでいただければと思います」

パネル展が行われているのは1階部分になりますが、ほかにも9機の航空機が展示されています。中にはあまり見ることができない、珍しいジェット機の展示もありました。
まずは「MU300」というビジネスジェット機。「空飛ぶ重役室」とも呼ばれており、企業の社長や取締役など重役しか乗ることができないジェット機です。中に入らせてもらうと、席数は少なく、皮張りのシートが設置されていました。

ほかにもVIP仕様の豪華な航空機「YS11」の姿が。今回は特別に機内を撮影させてもらいました。
機体自体は一般的ですが航空自衛隊のVIP仕様とのこと。機内のVIPスペースに入ると雰囲気ががらりと変わり、上質な空間が広がっています。上部には「ハットラック」と呼ばれる、帽子を置けるスペースも。普段は見ることができない機内を巡る貴重な体験ができます。
「名古屋空港開港80周年記念パネル展~名古屋空港の歴史を振り返る~」は2月8日(土)から3月16日(日)まで、あいち航空ミュージアムで開催されています。名古屋空港の80年の歴史に触れてみてください。