フィッシング詐欺に注意　釣り好き「ハマちゃん」と「スーさん」が呼びかける　愛知県警

釣りが好きでも釣られてはいけないのがフィッシング詐欺。人気漫画「釣りバカ日誌」のハマちゃんらが被害防止を呼びかけるチラシとポスターを愛知県警が製作しました。

　チラシとポスターには「ハマちゃん」こと浜崎伝助、「スーさん」こと鈴木一之助らおなじみのキャラクターがスマホの画面を指差し、「釣られないでフィッシング注意」と描かれています。

　フィッシング詐欺は詐欺グループがクレジットカード会社等を装ってメールを送り付け、ＩＤやパスワードを入力させて金銭をだまし取る手口で、この3年で急激に被害が増加しています。愛知県警によると県内のインターネットバンキングによる不正送金の被害額は2022年は約6300万円だったのが2023年に約7億9400万円、2024年は約9億5800万円でした。

　被害防止のために白羽の矢が立ったのが幅広い世代に知られている「釣りバカ日誌」でした。愛知県警はチラシを500部用意し、サイバーセキュリティ月間が2月から始まるのを前に31日、名古屋駅で通行人らに配りました。

　愛知県警サイバー対策課の松本淳平課長は「実在する企業を騙ったり、『逮捕されます』など受信者を焦らせたりする手口が増えている。不安なことがあれば警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。