トップが謝罪 本復旧の見通し未だ立たず ネクスコ中日本が会見 ETC障害

04.09(水)16:55
週末の交通に大きな影響を及ぼした高速道路のETCシステム障害。利用者からの不満の声に、管轄するネクスコ中日本のトップが謝罪しました。
「多大なるご迷惑をおかけし、改めまして深くお詫び申し上げます」(ネクスコ中日本 縄田 正社長)
会見の冒頭、頭を下げたネクスコ中日本の縄田社長。
事の発端は日曜日の未明に発生したETCのシステム障害です。
東名高速などを中心に東海3県を含む1都7県、106カ所の料金所でETCが利用できない事態に。
繰り返し「反省」

渋滞やそれに伴う事故が発生。障害は38時間にも及びました。
会見では「反省」の言葉が繰り返し述べられました。
「何が起こっているかわからないまま対応を順次していったので、結果的に判断が遅くなった。反省の材料だと思っている」(縄田社長)
7日午後には運用を再開し、現在は通行に問題がない状況ですが、あくまでも応急的な復旧で完全に戻ったわけではありません。
続く原因究明

「なぜデータが破損したかという原因究明ができておりませんので。それを防ぐ手立てを打たないといけない。真の原因が解明できていないので残念ながら本復旧の見通しを申し上げることはできません」(ネクスコ中日本 中井俊雄 保全企画本部長)
今回のトラブルでは渋滞解消などのため、一部の料金所はゲートを開放し、精算手続きをせずにそのまま車を通行させる形をとりました。
「高速道路利用時には料金を取るというのは法律の定めによって規定されているので、ご迷惑おかけして申し訳ありませんが、引き続き料金のお支払いをお願いしたい」(ネクスコ中日本 佐々木拓次 営業管理担当部長)
ネクスコ中日本は支払いができていない利用者に対し改めて支払いを求めています。