
新着
トヨタグループの自動車部品メーカー「アイシン」 大手建設会社と共同で次世代の太陽光パネルの実証実験を開始

06.13(金)18:42
13日、アイシンは開発を進める次世代の太陽光パネル「ペロブスカイト太陽電池」の実用化に向けて、大林組と実証実験を5月に開始したと発表しました。
「ペロブスカイト太陽電池」は国産のヨウ素が主な材料で、薄いガラスを用いた独自のフィルム構造のため、軽くて薄いのが特徴です。
重さは従来のシリコン太陽電池の5分の1、厚さは20分の1の2ミリほどで、柔らかく曲げられるので、さまざまな形で固定することができます。
アイシンは今年3月、安城工場内の施設の壁面や屋根に開発中のペロブスカイト太陽電池を順次設置し、施工方法や発電性能を検証する実証実験を開始しました。
今後は、設置箇所を増やしながら社内外で実証を進めて、早期の実用化に向けた研究開発を推進し、カーボンニュートラル社会の実現を目指すということです。
大林組と共同で開始した実証実験では、東京都清瀬市にある大林組の技術研究所の屋上に、ペロブスカイト太陽電池を取り付けたシートをファスナーで固定する工法で設置するなどし、簡単に交換できる工法と発電量を最大化する設置方法を検証するとしています。
アイシンはペロブスカイト太陽電池を2028年に製品化する予定です。