自民・維新連立「合意」へ 東海地方の自維議員を直撃 議員定数削減の影響は?

「日本維新の会」の吉村代表は、自民党との連立について「合意した」と明らかにしました。現実味を帯びてきた「議員定数の削減」。東海地方にはどのような影響があるのでしょうか。

自民と維新の連立。その中で絶対条件として急浮上したものが…。
日本維新の会 吉村洋文 代表(17日):
「大切なものは“議員定数の削減”だと思う。最初、今年の12月までの臨時国会で大幅議員定数の削減やりきるべき」
国会議員全体で約1割、50人を減らすことを主張する維新の吉村代表。
日本維新の会 吉村洋文 代表:
「維新の会の原点として、まず議員定数の削減というのを(大阪で)実際にやった」
定数削減を受け入れる方針の高市総裁。これまで日本維新の会は「企業・団体献金の廃止」など12の政策を条件として交渉してきました。
そして20日朝、吉村代表と高市総裁が電話会談し、連立の合意に至ったということです。

東海地方の維新の議員は、連立についてどう思っているのか…。
日本維新の会 杉本和巳 衆院議員:
「当初は(連立に)慎重であり、反対に近い気持ちでした」
東海3県で唯一、維新に所属する愛知10区の杉本和巳衆議院議員。
日本維新の会 杉本衆院議員:
「解党的出直しってどこいったんだ。それをしない自民党なんて助ける必要ないと。(維新が)自民党の近くになりますけど、政治とお金の問題を黙るのではなくて言い続ける。それがわれわれの役割です」

衆議院の比例区での定数削減が連立条件の中、比例復活で去年当選した杉本議員は…。
日本維新の会 杉本衆院議員:
「吉村さん定数削減まで言ってるから、そこまでハラをくくってる幹部に僕の選挙みたいな小さいこと言うようじゃ申し訳ないからそれは覚悟してます」

同じく愛知10区で比例復活による当選を果たした自民党の若山慎司衆議院議員。
自民党 若山慎司 衆院議員:
「過半数を目指して協議をしていくというのは、当然のことですので、政権与党として責任政党としての務めを果たしていると感じてますね」

連立に肯定的な一方で、議員定数削減については懸念を示しました。
自民党 若山衆院議員:
「これは果たして身を切る改革と受け止められるんだろうかと。数を減らすことによって、地方の声が反映されない 」
杉本議員と若山議員。同じ選挙区に連立相手の議員がいることになります。

日本維新の会 杉本衆院議員:
「20年、愛知10区でやらせていただいてますので、そういう人間を(議員として)使っていただけないかなと個人的には思ってます」

自民党 若山衆院議員:
「あなたは自民党の支部長として、公認候補として選挙を戦ったんだから、堂々とそれを貫きなさいという言葉をいただいてますので、政策を全部押し出してしっかりと選挙を戦っていきたい」