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多くが50代半ばで定年迎える…『退職予定の自衛官』に人手不足のトラック業界が熱視線 研修会開きマッチング

05.28(水)05:45

運送業界の人手不足を解消しようと、愛知県みよし市で2025年5月27日、退職予定の自衛官に向けた研修会が開かれました。 愛知県トラック協会が開いた研修会には、32人の陸上自衛官が参加しました。迷彩服を来た現役の自衛官が、大型トラックを運転します。 参加した54歳の陸上自衛官は、最初は戸惑いましたが、すぐにコツを掴み“内輪差”が難しい大型トラックも乗りこなしました。 体験した自衛官: 「普段自衛隊の車両に乗っているんですけども、民間の車両ということで非常に貴重な体験ができて楽しかったです」 陸上自衛隊では、ほとんどの隊員が入隊してから大型自動車免許を取得します。普段、任務で大型車両を運転しているため、トラックに慣れれば“お手の物”です。 現役の自衛官が民間のトラックの研修を受けている理由に、運送業界の人手不足の問題がありました。 愛知県トラック協会の安藤定一常務理事: 「人が集まらないのが現実でありまして、新たに運送業界に入ってくる方がなかなかいないわけですね。自衛隊の中で、もともと経験を重ねた方がおみえになっていると伺っておりますので、ぜひそのスキルをわれわれ運送業界の中で生かしていただければと」 ほとんどが、一般の公務員よりも若い50代半ばで定年退職を迎える自衛官。その新たな就職先として、人手不足が深刻なトラック業界とマッチングしました。 体験した自衛官: 「運輸業などに興味がありまして、12月に退官するんですけども、その後に就職先の一部として考えていますので。実際に実物を触れていい体験になると思います」 自衛隊とは違う形で“国民の生活”守る。新たな活躍が期待されています。