「手荷物を忘れていませんか」AIが画像解析して公共交通の乗客に指摘 最新技術で実証実験
10.18(金)18:56
公共交通での忘れ物を減らすため、AIを活用する取り組みが始まっています。愛知県刈谷市が運行している、乗り合いの公共交通サービス「チョイソコかりや」。乗客が降りると…
AI:
「手荷物を忘れていないか、ご確認をお願いします」
車の中には傘の忘れ物がありました。これは刈谷市とアイシンが始めた実証実験です。車内の上部にはカメラが取り付けてあります。カメラの映像をAIが画像認識で解析し、忘れ物を見つけます。
解析画面を見てみると、利用客は緑色の四角、持ち物は青色の四角で囲まれています。2つの四角の間に一定以上の距離ができるとAIが忘れ物として認識し、スピーカーで乗客に知らせる仕組みです。
アイシンAIセンシング2室 山田太郎さん:
「運行業者と話して、どんなサービスに需要があるのかということをヒアリングして、月に何回か忘れ物が発生していて、その管理に工数を割いてしまう。そういったところの改善が課題として上がっていた」
今回の実証実験を通し、課題が見つかりました。スマートフォンをはじめとする小さくて暗い色の持ち物です。シートの色と同化してしまうためAIに認識させることが難しいといいます。アイシンは今後システムの精度を高め、バスや電車などへの展開を目指すということです。