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本物のビールをアルコール“0.00%”に…激化する『ノンアル市場最前線』仕方なく飲むものから楽しむものへ

09.22(月)19:20

健康志向の高まりなどを受け、ノンアルコール飲料の市場はこの15年ほどでおよそ7倍に拡大しています。より本格的な味わいを楽しめる新製品も登場し、市場はますます激化しています。
■より本物の味わいに…“ノンアル”がさらに進化
22日、愛知県清須市のキリンビール名古屋工場で、「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」がお披露目されました。

キリンビール名古屋工場の担当者: 「ビール本来の風味を残しつつ、アルコール0.00%を達成できる」 醸造した本物のラガービールから、アルコールを抜く「脱アルコール製法」で、より本物のビールに近い味を実現したといいます。

キリンビール名古屋工場の担当者: 「気分転換したい方など、いろんな方に飲んでいただける商品になっています」 ノンアルコール飲料は、運転や仕事などの事情で仕方なく飲むものから、「酔わずにお酒気分を楽しむもの」に変化しています。
■「仕方なく」から「楽しく」飲むものに
名古屋市東区にある「Bar Stair」では、客の要望にあわせて、ノンアルコールのカクテルを提供しています。

スパイスなどで苦みを出し、アールグレイの香りで華やかさを演出した一杯に、ハイビスカスやジャスミンティーを使った見た目も鮮やかなものも。これらはノンアルコールのカクテル=「モクテル」と呼ばれています。

マスターの安田さん: 「mock=ものまね、カクテルのまねという意味で、モクテルという言葉がある」 モクテルは、お酒は飲めないけれどバーの雰囲気を楽しみたいという人などに、需要が増えてきているといいます。 マスターの安田さん: 「バーの空間や雰囲気を楽しんでもらえる。ノンアルからつながって、お酒やバーの世界に興味を持っていただけたらうれしいなと」 「仕方なくノンアル」から「楽しむノンアル」へ、変わりつつあります。