
身体や環境に障害があっても働ける選択肢を…『アバター』が接客するカフェ 「皆さんの居場所にしていきたい」


2025年3月、名古屋市北区にオープンした「アバター菓フェ OKASHItabetai(おかしたべたい)」は、デジタルのキャラクター「アバター」が接客するカフェです。
■“中は人”…アバターが接客するカフェ
名古屋市北区に3月にオープンした「アバター菓フェ OKASHItabetai」は、外観は普通ですが、中に入ると「アバター」が迎えてくれます。

アバター: 「いらっしゃいませ。『アバター菓フェ』へようこそ」 この店では、アバターが接客してくれます。

アバター: 「何名様ですか?」 子供: 「4名です」 アバター: 「皆さんは中学生?小学生?」 子供: 「中学生3人と小学生1人です」 アバター: 「(料金は)全部同じなので、緑色のボタンをお願いします。お支払いは、みんなまとめてですか?」 AIかと思いきや、話しているのは人のようです。
■駄菓子食べ放題 ゲームもやり放題で抜群のコスパ
店はお菓子が食べ放題で、店内には子供たちの姿が目立ちます。

男性: 「お菓子食べ放題というので子供にいいかなと思って。駄菓子を食べ始めた年頃なので、ちょっと一回行ってみようかなと思って」 およそ90種類の駄菓子が食べ放題で、料金は小中学生が600円、大人800円。コーヒー、紅茶、お水も飲み放題で、コスパも抜群です。

子供: 「600円で20個とか食べられるので、本当にお得だと思います」 別の子供: 「600円以上食べたら得だから」

駄菓子の食べ放題だけでなく、ゲーム遊び放題、お絵描きし放題、アバターとも遊び放題で、時間も無制限、子供にとっては夢のような空間です。
■障害があっても働けるように…接客を“人アバター”がする理由
このユニークなカフェを始めた理由をアバターに聞いてみました。 アバター菓フェのアキオさん: 「駄菓子屋さんというよりは、皆さんの過ごしやすい場所にしていきたい、居場所にしていきたいという思いがあったので」

居場所としてのスペースを提供したいという思いがあるといいます。そして、アバターで接客する理由についても聞きました。 アバター菓フェのアキオさん: 「アバターは、AIではなくて人が全て動かしてしゃべったりしています。インターネットの環境があれば、どこでもこのアバター役をすることができるので、障害があったり、高齢だったり、身体的環境的に何か事情があって働きに出られない方でも働く事ができるという、その選択肢を増やす意味でアバターの仕事があります」 身体や環境面でハンディキャップを負っている人たちに対し、雇用の機会を作る目的があるといいます。

主に接客してくれるアバターは全部で6人いるということです。